ルノー・日産、世界のトップ4自動車グループの地位を確保

日産自動車とルノーは30日、2005年暦年（1-12月累計）のグループ販売実績をまとめた。両社合わせたグローバルの販売実績は、2004年暦年実績に対し、5.9%増の6,129,254台となった。内訳は、日産自動車が3,597,748台、ルノーが2,531,506台である。これにより、ルノー・日産のアライアンスは世界で9.8%のシェア（日産自動車：5.74%、ルノー：4.04%）を獲得し、世界のトップ４自動車グループになる。両社は、これまでと同様に世界の各地域における補完関係によりお互いにメリットを享受していく。

ルノーの販売には、ルノーブランドの2,248,756台（対前年比−2.6%）とルノー三星ブランドの119,027台（同＋40.0%）、ダチアブランドの164,406台（同＋70.7%）が含まれる。

日産の販売には、日産ブランドの3,448,637台（同＋9.2%）とインフィニティブランドの149,111台（同＋7.4%）が含まれる。

2005年は、共通プラットフォームを採用した新型車を市場投入する等、引き続き両社の協力関係が強化されると共に更なるシナジーが創出された。共通Bプラットフォームは、2005年に発売したルノー「クリオIII」、日産「ノート」、「ウイングロード」、「ブルーバード　シルフィ」で採用した。加えて、日産では共通Cプラットフォームを採用した「セレナ」を市場に投入した。尚、同プラットフォームは西欧で３年連続ベストセラーとなっているルノー「メガ−ヌ」シリーズにも採用されている。

また2005年の成果としては、共同開発した新型2.0リッターディーゼルエンジン「M9R（M1D）」が挙げられる。同エンジンは、2004年に市場投入した新型1.5リッターガソリンエンジン「HR15DE（S2G）」、2.0リッターガソリンエンジン「MR20DE（M1G）」に続く3番目の共同開発エンジンとなる。「M9R（M1D）」エンジンは、2005年7月のルノー「ラグナ」、2006年1月よりルノー「メガ−ヌII」への搭載など、今後ルノー及び日産の車種に搭載される予定である。

＊（　　）内はルノーでのエンジン名称

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