サソル日産350Zのフォーマトがレース2で優勝チームメイトのポルターは選手権リードを広げる

南アフリカ・プロダクションカー選手権レースレポート

7月7日 南アフリカ・キャラミ キャラミサーキットで南アフリカ・プロダクションカー選手権第5戦が2回の12周レースで行われ、1回目のレースでは2006年チャンピオンのリロイ・ポルター(サソル日産350Z)が4位でのフィニッシュとなったが、この日2回目のレースでは、サソル日産350Zのギャリー・フォーマトが、2005年の初優勝以来となる待望の2勝目をマーク。リロイ・ポルターは5番手グリッドのスタートから2位に入り、注目すべき日産の1-2フィニッシュを決めた。シュコップ・シプカも10番手のスタートから、見事4位入賞を果たした。この結果、2006年の総合及びクラスAチャンピオンのポルターは、両選手権でのリードを広げた。

喜びにあふれるフォーマトは、2番手グリッドからスタート(上位8名はレース1でのベストラップでスタート順を決定)。スタート直後の第1コーナーでポールポジションのメルヴィル・プリースト(アウディ)から首位を奪い、自身の経験の中でも最高のスタートを決めた。フォーマトは序盤、アンソニー・テイラー(BMW)、ポルター、レース1の勝者、ヨハン・フォーリー(アウディ)からのアタックを交わし続けていたが、中盤からはチームメイトのポルターとテイラーに対して充分なリードを築いての余裕の走行となった。

ポルターは、テイラーからのアタックをかわし、10周目では周回遅れとなっていた2台のクラスCのクラッシュを逃れるなど、非常にラッキーな局面もあった。しかし、テイラーはクラッシュを起こした1台と接触してしまい、9位まで後退した。シプカは、1周目の終わりに9位に浮上すると、3周目は8位、5周目に7位、中盤では6位、10周目で5位と順調にポジションアップを果たし、ついに最終ラップで4位を獲得した。

フォーマトは、「とてもハッピー。ローリングスタートではアウディ(プリースト)を抜けるかもしれないと分かっていた。第1コーナーで接触したが、僕に勢いがあった。あとはフィニッシュまでとにかく懸命に集中して、些細なミスも起こさないことに注意した。この週末にはマシンにいくつか変更を行い、その効果が現れた。チームに最大級の感謝を贈りたい」と話した。 南アフリカ日産モータースポーツ・ジェネラルマネージャーのグリン・ホールは「この状況の中で、見事な素晴らしいリザルトを獲得することができた。難しい状況の中で懸命な作業をしてきたチームは、本当によくやってくれたと思う」

南アフリカ・プロダクションカー選手権
南アフリカ共和国で最も盛況なサーキットレースシリーズ。公道を走る乗用車が、市販ラジアルタイヤを装着して競うこのシリーズには、多彩な車種が集まっている。また、車両の改造範囲が厳格に制限されており、まさに生産車のためのレースという設定となっている。トップカテゴリーのクラスAには、2006年のチャンピオンである南アフリカ日産が3台の350Z(フェアレディZ)をエントリーしている。

以 上