エンジン式フォークリフト 新型「アグレス」「アグレス コンパクト」を発売

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、エンジン式フォークリフトの主力戦略車種である「アグレス（AGRES）」（1.0〜3.5トン）、「アグレス コンパクト（AGRES Compact）」（0.98〜2.5トン）をフルモデルチェンジし、9月18日より全国一斉に発売する。

アグレス（2.5トン）

今回発売するエンジン式フォークリフト「アグレス」は、「環境性能」「作業者の安全」「高品質」「ローコスト」を高次元で実現することをコンセプトに開発したエンジン式フォークリフトである。
ガソリン車およびLPG車は、従来の三元触媒付電子制御エンジンを更に進化させ標準設定することで、世界トップクラスの低排出ガスと低燃費を実現した。
またディーゼル車は、キャラバン、アトラス等の小型商用車で実績のあるQD32エンジンをフォークリフト用に改良して採用し、2008年に施行される国内平成20年規制（オフロード含む）を1年前倒しで適合させた。

「アグレス コンパクト」は、新型「アグレス」の性能に加え、小回りを追及したガソリン車およびLPG車のモデルである。バッテリー車並みの旋回性能を持つ同車は、0.98トン、1.35トン、1.6トン、2.5トンという4つのバリエーションで構成される。国内市場では当社だけが0.98〜1.6トンをラインアップしている。

「アグレス」「アグレス コンパクト」の特長は以下の通り。

• "Clean" for Environment　：　世界トップクラスの「低排出ガス、低燃費エンジン技術」
• "Safety" for Operator　：　作業者の安全を追及した「充実の安心装備」
• "Quality & Low Cost" for Owner　：　オーナーが求める「高品質とローコストオペレーション」

「アグレス」車両概要

1.世界トップクラスの「低排出ガス、低燃費エンジン」

• ガソリン車、LPG車に三元触媒付電子制御エンジン（K21、K25）を標準設定することにより、排出ガスの大幅なクリーン化を実現し、国内平成19年規制（オフロード含む）に適合させた。
• ガソリン車、LPG車に「パワー／エコノミーモード選択機能」を標準装備
  エコノミーモードを選択すると、エンジン出力トルクと最高回転数を抑えることにより、実用レベルの動力性能を保ちながら、パワーモードに比べ、約17%*燃料消費量を抑えることができ、CO2の排出削減にも大きく貢献している。
  ＊１.5トン ガソリン車比較データ
• 2トン系3トン系ディーゼル車に新たにQD32エンジンを搭載
  NOX及びPM（粒子状物質）の低減を実現し、国内平成20年規制（オフロード含む）に1年前倒しで適合させた。

2.作業者の安全を追及した「充実の安心装備」

• シートスイッチ連動「セーフティサポートシステム」を標準装備
  オペレーターが正常な運転操作位置にいないことをシ−ト内のセンサ−が感知すると荷役機能を自動的に停止するマストロック機能、駐車ブレーキ掛け忘れ警告ブザー、シートベルト未装着警告ブザー、ATニュートラル自動復帰機能（トルコン車）を引き続き標準装備。オペレーターだけでなく、周辺の作業者にも配慮した安心装備である。
• 「ロールコントロールシステム」を標準装備
  旋回時にかかる横Gに対し、リアアクスルのロック効果で４輪がしっかりと路面に接地し、挙動を安定させるシステムで、従来モデルに引き続き標準装備。
• 視認性の良い「マルチファンクションメータ」を標準装備
  水温計、燃料計、アワーメータ（累積稼働時間表示）に加え、シフトポジション、カレンダー、時計を液晶表示。
  パスワードを持ったオペレーターのみがエンジン始動可能な「パスワードエントリー機能」を標準装備。
  点検時期をお知らせする「サービスリマインダー機能」を標準装備。
  故障時のエラーコードを表示、故障履歴を記憶し、正確、迅速な整備をサポート。

3.その他

• ガソリン車、LPG車に「クリープホーム機能」を標準装備
  エンジンの水温、油圧、トランスミッションの油温を検知し、異常時には、エンジン最高回転数と出力トルクの抑制や燃料カットにより、エンジンとトランスミッションの致命的なダメージを回避。
• 車両制御装置VCM*の防塵、防水性を向上
  スチームシャワーをかけても全く水が入らない「IP65レベル」を実現。
  ＊VCM　：　Vehicle Control Module

「アグレス コンパクト」車両概要

1.抜群の機動性を発揮する「コンパクトボディ」

• 最小旋回半径が1.6トン車で1,950mm、2.5トン車でも2,030mmと同クラスの車両と比較し、100〜200mm小さく、世界トップレベルの旋回性能を実現。

2.その他

• ガソリン車、LPG車に三元触媒付電子制御エンジン（K21、K25）を標準設定
• 「パワー／エコノミーモード選択機能」、シートスイッチ連動「セーフティサポートシステム」、「ロールコントロールシステム」、「マルチファンクションメータ」、「クリープホーム機能」を標準装備
• 車両制御装置VCMの防塵、防水性を向上

日産フォークリフト誕生50年
フォークリフト事業は、1957年（昭和32年）*に生産を開始し、今年で50周年を迎えました。現在、日本、アメリカ、スペインの3ヶ国に生産拠点を持ち、世界85ヶ国で販売するなどグローバルな企業活動を展開し、この50年間で60万台のフォークリフトを販売してきました。　日産フォークリフトは時代とともに性能を進化させ、世界の多くのお客さまから厚い信頼と高い評価を頂いており、これからも、総合物流の担い手として、すべてはお客さまの生産活動、物流のために、確かな品質ときめ細かなサービスをお届けしてまいります。
＊第1号車オフライン日　：　1957年（昭和32年）8月25日

以　上