不利なコンディションながら、サソル日産350 Zがポイント獲得

南アフリカ・プロダクションカー選手権レースレポート

9月1日 南アフリカ・ツワルコップス
ツワルコップス・レースウェイで南アフリカ・プロダクションカー選手権第7戦が2本のレースで行われ、大勢の観客を集めたサーキットは暑く快晴という、観戦には最高のシチュエーションとなったが、レースコンディションとしては4WD車に有利となった。

 

南アフリカ日産のワークスチームであるサソル日産、SAMレーシング・ラン日産ディーラーチームの両チームにとっては、厳しい1日となった。金曜日に行われた練習走行、午後の予選での走りで、日産を始めとする2WD勢には不利となることは明らかだった。

この日の段階でクラスAのシリーズリーダーに立っていたディフェンディングチャンピオン、リロイ・ポルターは、レース1では5位でフィニッシュ。前戦に勝利を収めているポルターにはマキシマムウェイトが科せられており(マシンの基本重量に対し60kg以上)、予選では8番手だった。

レース2のグリッドポジションは、予選タイムのセカンドベストが基準となることから、ポルターは14番手の後方スタートとなった。このレースではエンジンがナーバスになったことからペースダウンとなり、12位でフィニッシュ。この日の獲得ポイントは5に留まり、選手権争いではポルターは3位に後退となった。

サソル日産のチームメイト、ギャリー・フォーマトとシュコップ・シプカも、厳しさに耐える1日となった。ここ2戦での好リザルトにより45kgのウェイトハンディが科せられたフォーマトは、両レースで15番手からスタート、それぞれ10位、9位でのフィニッシュとなった。シュコップ・シプカは12番手、8番手からスタートし、8位、11位でフィニッシュした。

アフリカ日産モータースポーツ・ジェネラルマネージャーのグリン・ホールは「今日は4WD車に有利な1日だった。新しく舗装された路面はラインを外れると非常に滑りやすく、気温が高かったために、エンジン温度にも影響が出てオーバーヒートに悩まされた。リロイは最大ウェイトで、ギャリーもウェイトハンディが科せられていたため、4WD勢には太刀打ちできなかった。その結果、予選では勝負にならず、いいグリッドポジションが得られなかったため、好リザルトを獲得するチャンスに恵まれなかった」と語った。

リロイ・ポルター
「厳しい1日だったことは確か。この状況の中で、ベストを尽くした。レース2でエンジンがナーバスになってきたので、ダメージを抑えるためにペースダウンした」

南アフリカ・プロダクションカー選手権
南アフリカ共和国で最も盛況なサーキットレースシリーズ。公道を走る乗用車が、市販ラジアルタイヤを装着して競うこのシリーズには、多彩な車種が集まっている。また、車両の改造範囲が厳格に制限されており、まさに生産車のためのレースという設定となっている。トップカテゴリーのクラスAには、2006年のチャンピオンである南アフリカ日産が3台の350Z(フェアレディZ)をエントリーしている。

以 上