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フェアレディZが2位で連続表彰台

SUPER GT第7戦レースレポート
Super GT 第7戦 [ツインリンクもてぎ]

9月9日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
晴天に恵まれた9月9日(日)に栃木県茂木町のツインリンクもてぎ (1周 : 4.801km)でSUPER GT第7戦決勝レースが行われ、予選4位の好位置からスタートした「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/松田次生)が2位表彰台を獲得。チーム選手権ポイント2位に浮上した。

3万8,000人もの観客が見守る中、午後2時に300kmレースのフォーメーションラップがスタートした。気温は9月にも関わらず30度を超し、レーシングマシンにもドライバーにも厳しいレースとなった。セカンドローからスタートした松田の#22 Zは、序盤からレースリーダーの背後につけるべくオープニングラップに臨み、上位の#32 NSXがスピンアウトすると3位となり1周目のコントロールラインを通過した。その後、タイヤをいたわりながらも3位のポジションを堅守した松田は、28周目にピットインしてクルムに交代した。後半を受け持ったクルムは、先行する#38 SC430を追い、また背後からペースを上げて逆転を狙う#6 SC430を寄せ付けずに終盤を迎えた。このままレースはフィニッシュするかと思われたが、残り5周目に2位の#38 SC430がコース上にストップ。クルムは、2位に上がりそのまま63周目のチェッカーフラッグを受けた。

予選11位からリチャード・ライアンのドライブで決勝をスタートした「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/ライアン)は、オープニングラップのアクシデントを冷静に切り抜け、一気に6位まで順位を上げた。序盤はこのポジションのまま、ライアンは#23 Zが先頭となって6位以降の集団を引き連れて周回を重ねた。抜きどころの少ないもてぎでならではの光景だ。8周目までこの状態が続きその後#6 SC430にパスされたが、24周目にピットインして本山に交代するまでこの位置を守り続けた。後半で追い上げる作戦を立てていた本山は、チャンピオン争いで最大のライバルである#8 NSXとの接近戦を繰り広げ、先行させることなく5位のポジションをキープ。しかし、43周目に#8 NSXが仕掛けてきたところで接触してしまい、両車はともにグラベルベッドにはまってストップした。その後両車はレースに復帰し、#23 Zは残されたチャンピオンシップ獲得のチャンスに賭けた。しかし、大会審査委員会はこのアクシデントで#23 Zにドライビングスルーペナルティを課した。その後も、2台はバトルを続けたが、最終的には#23 Zは13位となり無得点でレースを終��た。これによって、#23 Zはドライバー選手権で4位、チーム選手権も4位に順位を下げたが、2位に入った#22 Zはドライバー選手権3位、チーム選手権2位に上がった。

予選5位スタートの「YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z」(#3 セバスチャン・フィリップ/柳田真孝)は、5位のまま序盤を周回したが、12周目にGT300車両にヒットされてコースアウト。大きく順位を落とした。一時は14位まで後退したが、その後コンスタントに周回し、最終的には11位で完走した。星野一樹がレースをスタートした「カルソニック インパルZ」(#12 ブノワ・トレルイエ/星野)は、12位を走行中の10周目に前方で発生したアクシデントに巻き込まれて、クラッシュ。その後火災が発生し、オフィシャルによって直ちに消し止められたが、ここでレースを終えた。16位スタートの「WOODONE ADVAN Clarion Z」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は、序盤の混乱やアクシデントに巻き込まれることなく自身のペースで走り続け、後半を受け持った荒は4位と0.5秒差の5位でチェッカーフラッグを受けた。

【ニスモ飯嶋嘉隆監督のコメント】
「23号車はリチャードがスタート直後にポジションを一気に11位から6位に上げ、良い位置で本山にクルマを渡してくれました。後半追い上げる作戦でしたが、#8 NSXとのバトルではどちらも引くことができず、2台が絡んでコースアウトしてその後ペナルティを受けたことはとても残念でした。一方、22号車は力強い走りで2位に入れたので、良かったと思います。特にチーム選手権ではトップと10ポイント差の2位に上がり、大いにチャンピオンの可能性があるので、次戦は万全の体制で臨みたいと思います。応援ありがとうございました」

【#22 ミハエル・クルムのコメント】
「勝ちにいくつもりだったので、ちょっとだけ残念です。しかし、レースはとってもタフで、熱いバトルでした。コースサイドで声援を送っていただいたファンの皆さんにお礼を言いたいです。ありがとうございました」

【総合結果】 63Laps
Pos No Machine Driver Time / Behind
1 18 TAKATA童夢NSX 道上 龍/小暮 卓史 1:56'35.569
2 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/松田 次生 +18.598
3 6 Forum Eng. SC430 片岡 龍也/B.ビルドハイム +30.216
4 32 EPSON NSX L.デュバル/F.カルボーン +1'07.955
5 24 WOODONE ADVAN Clarion Z J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 +1'08.471
6 1 宝山 TOM'S SC430 脇阪 寿一/A.ロッテラー +1'14.476
7 17 REAL NSX 金石 勝智/金石 年弘 +1'14.662
8 25 ECLIPSE ADVAN SC430 土屋 武士/織戸 学 +1'44.861
11 3 YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z S.フィリップ/柳田 真孝 2Laps
13 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/R.ライアン 4Laps
R 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野 一樹 -

【シリーズポイント】 ドライバーズランキング(第7戦終了時点)
Pos No Machine Driver Points
1 8 ARTA NSX 伊藤 大輔/R.ファーマン 69
2 18 TAKATA童夢NSX 道上 龍/小暮 卓史 56
3 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/松田 次生 53
4 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/R.ライアン 48
5 32 EPSON NSX L.デュバル/F.カルボーン 46
6 100 RAYBRIG NSX D.シュワガー/細川 慎弥 45
7 1 宝山 TOM'S SC430 脇阪 寿一/A.ロッテラー 44
8 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/高木 虎之介 39
9 6 Forum Eng. SC430 片岡 龍也/B.ビルドハイム 34
10 24 WOODONE ADVAN Clarion Z J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 28
11 3 YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z S.フィリップ/柳田 真孝 26
13 12 カルソニック インパル Z 星野 一樹 19
16 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ 15
全9戦中、第6戦までの最低ポイント2戦を除いた7戦が有効

以 上