新型NISSAN GT-RでSUPER GTチャンピオン奪還をめざす

2008年 グローバルモータースポーツ体制を発表
モータースポーツ体制発表会

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス・ゴーン 以下、日産)及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:眞田裕一 以下、ニスモ)は、本日、2008年度のグローバルモータースポーツの活動概要について発表した。

日産自動車はお客さまに走る悦びを提供する為の活動の一環としてモータースポーツに取り組んでおり、本年も引き続き、ワークス活動としては国内最高峰のチャンピオンシップであるSUPER GTシリーズGT500クラスをメインに取り組み、チャンピオン奪還をめざす。また、グラスルーツ活動支援のため、国内外のプライベートチームの活動をサポートしていく。

  1. SUPER GT

    R35型NISSAN GT-Rにて、SUPER GTに出場する。GT-Rでのレース活動は、5年ぶりとなる。
    昨年に引き続き、日産系チームの総監督を柿元邦彦が務め、ニスモのチーム監督を飯嶋嘉隆が担当する。

    また、ニスモはSUPER GTにNISSAN GT-Rで参戦するチームへの技術支援及び車両開発を行なう。
    日産系チームとしては、ニスモ、HASEMI MOTOR SPORT、TEAM IMPUL、及びKONDO RACINGが、5台のNISSAN GT-Rで同シリーズGT500クラスに開幕戦より出場する。

    2008年型NISSAN GT-Rは以下のポイントに重点を置き開発した。

    1. 部品の軽量化により重心高の低下と重量配分の最適化を図り、旋回性能を向上。
    2. NISSAN GT-Rの空力特性を活かし、ドラッグの低減とダウンフォースの増加を実現。
    3. VK45エンジンの出力向上と燃費の改善
    ■チーム体制
    カー
    ナンバー
    エントラント監督ドライバー車両名
    22 NISMO 飯嶋 嘉隆 ミハエル・クルム/柳田 真孝 MOTUL AUTECH GT-R
    23 本山 哲/ブノワ・トレルイエ XANAVI NISMO GT-R
    3 HASEMI MOTOR SPORT 長谷見 昌弘 ロニー・クインタレッリ/横溝 直輝 YellowHat YMS TOMICA GT-R
    12 TEAM IMPUL 星野 一義 松田 次生/セバスチャン・フィリップ カルソニック インパル GT-R
    24 KONDO RACING 近藤 真彦 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒 聖治 ADVAN Clarion GT-R
  2. プライベーター支援

    お客さまにモータースポーツの楽しさを知っていただくため、様々なモータースポーツ活動をサポートしていく。

    1. マーチカップレース/日産レーシングスクール
      入門クラスでありながら、本格的なレースが楽しめるマーチカップレース(East Japan Series, West Japan Series, 及びNISSAN March Champion Cup)を開催する。データロガー(記録装置)を標準装備して、参加者の運転技術の向上を図り易くすると共に、多くのお客様にレーシングカーの楽しさを体感していただくことを狙いとする。また、各サーキットでレース前にマーチカップカーを使用したレーシングスクールを開催し、サーキットマナーや車両メンテナンスについても指導をしていく。昨年よりクラスを追加し、レーシングカーを運転したことのない方でも参加していただける環境を整えている。さらに、より的確な指導が行えるよう、レーシングスクールのレンタル車両には走行ラインが記録されるGPSシステムを搭載している。
    2. 日本国内のプライベーター支援

      1. SUPER GT GT300クラス
        フェアレディZでプライベート参戦するチームに技術支援を行なう。
      2. スーパー耐久シリーズ
        フェアレディZでST-1クラス及びST-3クラスにプライベート参戦するチームに技術支援を行なう。
      3. ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)/フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)
        世界で活躍できる若手ドライバー育成を目的とし、2006年に始まったフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)に日産自動車が本年も引き続き協賛する。主催者が一元管理するエンジンのメンテナンス業務はニスモが担当する。また、4名を日産スカラーシップ対象ドライバーとして選出し、FCJへの参戦サポートを行なう。さらに、昨年に引き続き日産アドバンススカラーシップ対象ドライバー1名を、このプログラムには最適な、世界中から優秀な若手ドライバーの集まる欧州のフォーミュラ・ルノーUKへ、本年も参加させる。
    3. 主な海外の活動

      1. 中国
        2006年から日産ティーダで中国サーキット選手権(China Circuit Championship 通称CCC)のツーリングカー(1600cc)クラスに出場する東風汽車有限公司に引き続き技術支援を行なう。CCCは、中国国内で生産された車両をベースに開発されたレーシングカーで争われる中国最高峰の国内選手権であり、東風日産は中国のトップチームであるギアスポーツと引き続きパートナーシップを結び、チャンピオン奪還を目指す。
      2. 南アフリカ
        南アフリカ日産は、7年連続でドライバー選手権を獲得している南アフリカオフロード選手権に日産ナバラで出場する。また南アフリカプロダクションカー選手権にフェアレディZで出場する。

以 上