NISSAN GT-R、SUPER GTで今季4戦中3勝

SUPER GT第4戦レースレポート
Super GT 第4戦 [スポーツランドSUGO(宮城県)]

7月31日 スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
7月30日(土)〜31日(日)にSUPER GT第4戦SUGOラウンドがスポーツランドSUGO (宮城県村田町)で開催され、ポールポジションからスタートした#46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)がダントツの速さを見せてポールトゥウィン。デビュー4戦目にして初優勝を飾りました。また、NISSAN GT-Rは、ここまでの4戦で3勝を記録。柳田とクインタレッリはドライバーランキングのトップに、MOLAもチーム部門の首位となりました。

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前戦セパンでも2位に入った#46 GT-Rは、42kgのハンディウェイトを積みながら30日の公式練習から好調ぶりを発揮。公式予選でもトップタイムを出しました。雨のスーパーラップは走行順が遅いほど不利と予想されましたが、最終ランナーの#46 GT-Rはクインタレッリが最速ラップを記録してポールポジションを獲得しています。

決勝レース日の天候は前日よりは好転するもの、朝のフリー走行はウェットコンディションで、あちこちでスピンやクラッシュが発生していました。その後雨は上がりましたが重い雲がサーキット上空を覆い、いつ降り出してもおかしくない状態でした。被災地に近いSUGOで震災後初めて行われるSUPER GT決勝レースには、27,000名もの観客が集まり、レースの行方を見守りました。#46 GT-Rは、クインタレッリがスタートを担当。グリーンライトが点灯したのちのスタートダッシュで首位を確保すると、2位以下をグングンと引き離し、1周目終了時には既に2.4秒ものリードを築きます。そのままトップを快走したクインタレッリは、39周目にピットインして柳田にドライバー交代。柳田も他を寄せ付けない速さでリードを拡大して行きました。最大28秒もの大差をつけた柳田は、終盤は安全のため少しペースダウン。2位に20秒差をつけて、68周目にポールトゥウィンを達成しました。なお、レース中のファステストラップタイムも記録しています。

予選3位から決勝レースをスタートした#24 ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビョン・ビルドハイム)は、ビルドハイムがスタートポジションのまま前半を周回。30周目にドライバー交代した安田は、後半を4位で走行し、そのままレースをフィニッシュしました。

GT-R勢で最も重い52kgのハンディウェイトを載せた#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)は、13番グリッドからトレルイエがレースをスタート。タイヤの内圧がなかなか上がらなかったためペースアップが叶いませんでした。34周目にピットインして本山に交代。本山も着実なドライビングでトラブルやアクシデントを避け、12位でチェッカーフラッグを受けました。

予選10位からスタートした#12カルソニックIMPUL GT-Rは、松田がドライブする序盤に他車と接触してピットイン。タイヤ交換してコースに戻り一時は8位まで順位を回復しましたが、42周目には第一コーナーで行き場を失いスピン。順位を落とし、13位完走となりました。

【ニスモ鈴木豊監督のコメント】
「ブノワの時はタイヤの内圧セットをミスして、ペースが上げられませんでした。本山に交代してからは修整し追い上げたのですが、詰め切れませんでした。予選のポジションが悪すぎました。しかし、先日鈴鹿で行われたタイヤテストでは手応えを十分感じており、次の鈴鹿500kmでは優勝を狙って行きます」

【#46 GT-R ドライバー、ロニー・クインタレッリのコメント】
「レースは長いと感じました。オープニングラップからマシンの調子がよく、早々からプッシュすることができました。でも不安がなかった訳ではなく、徐々に最終コーナーのライン上がグリップしなくなり、ひやっとすることもありました。タイヤの摩耗についてもこれほど長いスティントを走ったことがなかったので心配しましたが、最後までタイムが出るタイヤだったので、この成績が残せたと思います。ありがとうございました」

【#46 GT-Rドライバー、柳田真孝のコメント】
「GT500で優勝できたことは本当に嬉しいです。自信にもなったので、今後につなげて行きたいと思います。レースでは、ロニーの走りは完璧でした。大量リードを作ってくれたので、僕それを守るだけでした。そういう意味では楽なレースだったのですが、プレッシャーはもちろんありました。次の鈴鹿もこの流れのままよい成績を目指します」

【決勝 結果】 68 Laps
PosNoMachineDriverTime / Behind
1 46 S Road MOLA GT-R 柳田真孝/R.クインタレッリ 1:33'14.162
2 39 DENSO SARD SC430 石浦宏明/井口卓人 +22.360
3 32 EPSON HSV-010 道上龍/中山友貴 +23.854
4 24 ADVAN KONDO GT-R 安田裕信/B.ビルドハイム +35.516
5 6 ENEOS SUSTINA SC430 伊藤大輔/大嶋和也 +43.890
6 17 KEIHIN HSV-010 金石年弘/塚越広大 +45.934
7 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢拓也/山本尚貴 +1'15.181
12 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山哲/B.トレルイエ +1Lap
13 12 カルソニックIMPUL GT-R 松田次生/J.P.オリベイラ +3Laps

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト
http://www.nissan-motorsports.com/JPN/

以 上