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日産 2014年にリオデジャネイロに新工場を建設、ブラジルにおける包括的戦略を開始

—26億ブラジルレアルを投資し2,000名の雇用を創出。日産のブラジルへの取り組みを強固なものに— 「日産パワー88」の達成に向け新たに20万台の生産能力を追加

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は6日、ブラジルのリオデジャネイロ州レゼンデに工場を建設し、開発、生産および新商品投入を行うために26億ブラジルレアル(15億米ドル*)を投資することを発表しました。新工場は、2014年前半に稼働開始予定で、ブラジル市場向けVプラットフォーム車両を年間20万台生産する能力を持つことになります。また新たに最大2,000名の雇用を創出し、サプライチェーン全体等を含むと、その2倍以上の雇用を創出することとなります。

同工場建設は、成長著しいBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)市場におけるトップ自動車メーカーとしての同社の戦略における大きな一歩となります。本年6月、同社は中期経営計画「日産パワー88」を発表しました。その中で世界第4位の台数規模を持つブラジルの自動車市場において、アジア系自動車ブランドとしてNo.1となり、2016年までに市場占有率を少なくとも5%とすることを目指しています。

「私たちは、中国、ロシア、インドでの取り組みで示したように、成長の可能性が最も高い地域への投資を行っています。ブラジルは、間違いなくラテンアメリカの成長を牽引する機動力となっており、日産は21世紀におけるブラジル経済並びに自動車産業の発展に貢献できることを期待しています。」とゴーン社長は述べました。

リオデジャネイロ州のセルジオ カブラル知事は、「日産をリオデジャネイロ州へ正式にお迎えできることを非常に光栄に思っています。日産は、この地域が国際的な企業とその優秀な従業員が集まる主要拠点になるとの判断に基づき、リオデジャネイロを選ばれました。現在のリオは経済の成長、優れた労働力、そして将来における無限の可能性を体現しており、日産のような企業の方々は、私たちの歴史におけるこのエキサイティングな瞬間を体験したいと考えておられることでしょう。」と述べました。

レゼンデへの投資
同社のリオデジャネイロ州への投資により、新たな生産工場が建設されます。レゼンデは、イタグアイ港およびリオデジャネイロ港に近く、すぐに生産開始が可能で、能力の高い労働力とサプライヤーにアクセスしやすいという理由で選ばれました。

同工場建設により、ブラジルにおける現在の生産能力(パラナ州にあるルノーの工場(通称 "クリチバ工場")、59,000台/年)がさらに上乗せされることになります。ルノーの工場では、リヴィナ、グランドリヴィナ、X-Gear、フロンティアの生産を引き続き行うと共に、ルノー商品の生産を拡大していきます。

BRICs市場への長期的な投資戦略
ブラジルにおける日産の事業拡大は、BRICs市場の著しい成長に対応していくために必要な台数を確保する戦略における大きな一歩となります。日産は2001年から、ブラジル、ロシア、インドおよび中国においてプレゼンスを向上させてきており、台数は5万台以下だったものが2010年度末には120万台と増加しています。

ブラジルにおける日産
日産はブラジルで、過去2年の間に著しい成長を遂げています。市場占有率は倍増し、2011年暦年で現在までのところ1.7%へ増加させています。「マーチ」、「ヴァーサ」等の人気の高い新型車を投入し、ディーラー網を2倍に拡張することにより、2016年までにブラジル市場での占有率を最低5%にすることを目指しています。

新商品は、世界第4位の規模の自動車市場である同国において日産が成長するための中心的役割を果たします。日産は2016年までに、10の新車種を発売する予定であり、セグメントのカバー率を「マーチ」投入前の23%から2016年までには87%以上へ伸ばす計画です。本年11月には、新型セダン「ヴァーサ」を投入し83%に上げていきます。

ディーラー網の拡大によってもブラジル市場での競争力を大幅に伸ばすことができます。現在、ブラジル国内には117店舗の日産ディーラーがありますが、これを2016年までには239店以上とすることを目指しています。

  1. * 1ドル=1.75BRLで算出しています。

尚、同工場建設に対するゴーン社長のインタビュー形式のビデオメッセージを、下記WEBサイトにてご覧いただけます。
http://www.nissan-global.com/JP/NISSANCHANNEL/index.html?bctid=11118471002

以 上