#1 S Road REITO MOLA GT-Rが 3位表彰台 GT300の#3 S Road NDDP GT-Rは初優勝

SUPER GT 2012第4戦レースレポート
Super GT 第4戦 [スポーツランドSUGO(宮城県)]

7月29日 スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
7月29日に宮城県村田町のスポーツランドSUGOでSUPER GT第4戦決勝レース(81周、300km)が行われ、予選6位からスタートした#1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が総合3位に入賞。また、GT300クラスの#3 S Road NDDP GT-R(関口雄飛/千代勝正)が初優勝を飾りました。

S Road REITO MOLA GT-R

S Road NDDP GT-R

東北地方の梅雨明けとともに前日から猛暑に見舞われたスポーツランドSUGOでしたが、この日は午前中に通り雨があり、スタート時点の気温は32度、路面温度42度と比較的低め。スタートまでには路面もドライとなり、全車スリックタイヤでの決勝レースを開始することになりました。日産陣営としては、#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ミハエル・クルム)が予選2位、#12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が同3位につけ、好位置からのスタートとなるはずでした。1周のフォーメーションラップの後、全車レーシングスピードで第一コーナーに向かいましたが、このときオリベイラの#12 GT-Rがイン側から猛ダッシュを見せ、ポールポジションの#6 SC430を抜きにかかります。しかし、姿勢を崩して#6に接触した拍子にハーフスピン状態となり、#6をアウト側から抜こうとしていた#23 GT-Rにヒットして、そのまま2台はランオフエリアへと突っ込んでいきました。両者ともマシンのダメージは少なくなく、このままリタイヤとなってしまいます。NISMOの鈴木豊監督は、「23号車は、セパン以降投入したアップデートが功を奏し、予選も朝のフリー走行でも良い走りを見せていただけにこの不幸なアクシデントは残念です。次回の鈴鹿1000kmで巻き返しを図ります」と語りました。

一方、予選6位からスタートした#1 S Road REITO GT-Rは、スタートドライバーのクインタレッリが1周目のアクシデントを切り抜けて4位になると、21周目には最終コーナーからの上りで先行車2台を抜いて2位に上がりました。トップを走っていた#6 に勝負を挑むチャンスを待ちながら周回しますがなかなかその機会は訪れず、39周目に柳田に交代するためピットインしました。後半を受け持った柳田は、ピットアウトのタイミングによって3位でコースに戻ると、先行車を追いあげたものの順位を覆すことはできず、3位で表彰台に上りました。

予選13位の#24 D'station ADVAN GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は、一時9位となりましたが最終的には10位で完走となりました。

一方、予選6位からスタートしたGT300クラスの#3 GT-Rは、スタートドライバーの千代が序盤から速いペースを築いて順位をあげ、27周目には4位に36周目には2位へと上位進出を果たしました。ピットインのタイミングで、37周目には暫定首位にまで上り詰め、その後関口にバトンタッチ。トップでレースに戻った関口は、アウトラップで後続車に先行されてしまいますが、タイヤが暖まったあとに反撃を開始。58周目には、#31プリウスをとらえてレースリーダーとなると、その後もペースを緩めることはなく、最終的には2位以下に30秒以上の大差を築いての勝利となりました。千代は、「前半を任されて、タイヤをいたわりながら走ったのですが、自力で先行車を抜いていけたのが最高でした」と語り、関口は「まだ自分には余力が残っているので、鈴鹿以降クルマが重くなっても良い走りができると思います」とコメントしました。

【#1ドライバー、ロニー・クインタレッリのコメント】
「序盤はタイヤが暖まるのに時間がかかりましたが、10周目位から良いペースで走れました。ここSUGOは、抜く場所が少なく#6を追いかけてタイヤにもダメージを負ってしまいましたが、上り坂で2台を抜けたのは良かったですね。3位でしたが、勝利に等しい結果だと僕は思います。チームにも自信がついたので、続く鈴鹿・富士のレースでは勝負したいですね」

【#1 NDDPレーシング長谷見昌弘監督のコメント】
「今日は完璧でしたね。私自身、表彰台は狙えるとは考えていましたが、ドライバー達には優勝を狙えとは言っていませんでした。ただし、常にトップを意識してレースを走るようには伝えていました。それが良いモチベーションとなったかもしれませんね。この優勝でウェイトを積まれることになりますが、また次回も頑張りたいと思います」

【GT500決勝 結果】 81 Laps
PosNoMachineDriverTime / Behind
1 6 ENEOS SUSTINA SC430 伊藤大輔/大嶋和也 1:48'37.179
2 36 PETRONAS TOM'S SC430 中島一貴/ロイック・デュバル 0.626
3 1 S Road REITO MOLA GT-R 柳田真孝/R.クインタレッリ 13.051
4 39 DENSO KOBELCO SC430 脇阪寿一/石浦宏明 21.059
5 38 ZENT CERUMO SC430 立川祐路/平手晃平 23.456
6 35 KeePer Kraft SC430 国本雄資/A.カルダレッリ 54.682
7 18 ウィダーHSV-010 小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム 55.620
8 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢拓也/山本尚貴 1'00.053
9 17 KEIHIN HSV-010 金石年弘/塚越広大 1'06.380
10 24 D'station ADVAN GT-R 安田裕信/B.ビルドハイム 1 Lap
R 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山哲/M.クルム -
R 12 カルソニックIMPUL GT-R J-P.デ・オリベイラ/松田次生 -
【GT300決勝 結果】
PosNoMachineDriverTime / Behind
1 3 S-Road NDDP GT-R 関口雄飛/千代勝正 1:49'04.082
2 52 GREEN TEC & LEON SLS 竹内浩典/黒澤治樹 31.087
3 88 マネパ ランボルギーニGT3 織戸学/青木孝行 38.962
4 33 HANKOOK PORSCHE 影山正美/藤井誠暢 39.788

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上