NISSAN GT-R、鈴鹿、富士に続いて3連勝を目指す

2012 SUPER GT 第7戦プレビュー

2012 SUPER GTの第7戦、SUPER GT in KYUSHU 300kmが、9月29日・30日の両日、大分県にあるオートポリスで開催されます。毎年この時期に、最終戦のひとつ前のセミファイナル戦、チャンピオン争いを左右する大一番として開催されています。

2011 SUPER GT in KYUSHU 300km

2011 SUPER GT in KYUSHU 300km

GT500クラスに出場する日産陣営は全部で4台。NISMOの#23 MOTUL AUTECH GT-Rは経験、実績ともに日本のトップコンビと言える本山哲とミハエル・クルム(ドイツ)のふたりがドライブします。MOLAが柳田真孝/ロニー・クインタレッリ(イタリア)組の#1 S Road REITO MOLA GT-R、チームIMPULは松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ブラジル)組の#12カルソニックIMPUL GT-R、そしてKONDOレーシングは安田裕信/ビヨン・ビルドハイム(スウェーデン)組の#24 D'station ADVAN GT-Rの布陣でこのレースに臨みます。

阿蘇の山麓に位置するオートポリスは、大きな高低差の中に中高速コーナーが組み合わされたテクニカルコースとして知られていて、長いダウンヒルストレートの先、中速カーブが連続した登りのセクターがコース攻略の鍵とされています。昨年のシーズンオフにコースの路面が改修されていますが、SUPER GTとしては今回が、改修後初のレースとなります。8月下旬にはタイヤメーカー合同のテストが実施されていますが、GT-R勢からはMOLAとチームIMPUL、KONDOレーシングの3チームが参加。参加しなかったNISMOも、同じブリヂストンタイヤを装着するチームIMPULのマシンにクルムが乗り込んで走行しており、充分な準備が出来ています。

第5戦の鈴鹿では#1 MOLAが、前回の富士では#12 チームIMPULが、それぞれ今季初優勝を飾っており、今回のオートポリスにはGT-R勢による3連勝が期待されています。8月のタイヤメーカー合同テストでは、ウェットコンディションとなった初日に#1 MOLAがトップタイムをマーク。ドライコンディションに変わった2日目も、#1 MOLAと#12 チームIMPULが、トップと僅差の2〜3番手となるタイムを記録しており、どんなコンディションにも対応出来る速さを証明する格好となりました。

先日、ツインリンクもてぎで行われた公式テストでも好タイムをマークして好調さを見せつけたレクサス勢も、ハードウェアに新しく手が加えられて反撃を期していると噂されるホンダ勢も含めて、このオートポリスでは、ほとんどのマシンのウェイトハンディが半減されていることから、高速バトルの復活が期待されています。シーズン終盤戦となり、タイトル争いが気になるところですが、それに生き残るためにも、今回は重要な一戦となります。

GT500クラスと同様に熱戦が繰り広げられてきたGT300クラスでもNDDP RACINGの#3 S Road NDDP GT-Rを駆る千代勝正がランキング2位につけ奮闘しています。前回の富士を関口雄飛が欠場したために、参戦回数が6回とカウントされ、今回はウェイトハンディの減量ができない状態ですが、長谷見昌弘監督の手腕に期待が高まっています。

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上