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新設サーキットのこけら落としとなる第7戦タイ・ブリーラム・ラウンド“初物”に強いNISMOのチーム力に期待が高まる

2014 SUPER GT 第7戦 プレビュー

2014 AUTOBACS SUPER GTの第7戦、BURIRAM UNITED SUPER GT RACEが、10月4日・5日の両日、タイのチャーン・インターナショナルサーキットで開催されます。タイの首都であるバンコクから北東、約400kmのブリーラムに新設された同サーキットでは、これが初の公式レースですが、世界的にSUPER GTの注目度が高まっていることから、こけら落としとなる今回のレースも、世界的な注目を集めています。

NISSAN GT-R NISMO GT500

NISSAN GT-R NISMO GT500

チャーン・インターナショナルサーキットは1周4.554km。長短4本のストレートを12か所のコーナーで繋いだレイアウトで、一部にストップアンドゴーのレイアウトを持っていますが、同時に中高速の連続するセクションもあり、ここを攻略するにはマシンのオールマイティさが要求されそうです。ちなみに今回も前回に続いて空力パッケージはハイダウンフォース仕様です。もうひとつ見逃せないのは、このサーキットが8月に完成したばかりで、参加するすべてのチームにとって、レースウィークが初走行となることです。コース図からサーキットのキャラクターを読み取って基本セット=サーキットへの持ち込みセットを決め、週末のレーシングスケジュールが始まったら的確に、より効率的にマシンをセットアップする。そして決勝でもチームの総合力で優勝を奪い取る。これはNISMOが得意としているパターンのひとつで、振り返ってみると、これまで唯一の海外ラウンドだったセパンでの初レースも、NISMOが走らせたGT-Rが優勝を飾っています。

日産勢は第3戦のオートポリスで優勝、第5戦の富士と前回の鈴鹿1000kmで2戦連続の2位入賞を果たしてポイントリーダーに躍り出たNISMOの23号車「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)を筆頭に、第2戦の富士で勝ってランキング3位につけるIMPULの12号車「カルソニックIMPUL GT-R」(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、そしてKONDO RACINGの24号車「D'station ADVAN GT-R」(ミハエル・クルム/佐々木大樹)、MOLAの46号車「S Road MOLA GT-R」(本山哲/柳田真孝)の4チーム/4台が参戦。タイヤは23号車と46号車がミシュランを使用、12号車はブリヂストン、24号車はヨコハマを装着しています。

毎戦のように激しいバトルが展開される要因となっているウェイトハンディですが、今シーズンは燃料リストリクターが採用されるなど、そのシステムは少し変更されています。さらに参戦7戦目となる今回は獲得ポイント数×1kgとなり、60ポイントでランキングトップの23号車は50kg分を燃料リストリクターで制限され残り10kg分のハンディウェイトを搭載することになっています。ランキング3位の12号車はリストリクター制限はないものの49kgのハンディウェイトを搭載。46号車と24号車はそれぞれ25kg、12kgのハンディウェイトを搭載します。
事前テストが行われないのは先に紹介した通りですが、サーキットのあるブリーラムは、“赤道直下”と形容されていたセパンに比べると随分と緯度が上がっていますが、それでも10月の平均最高気温は32℃、平均の最低気温も25℃と国内で言うなら真夏のレベルにあります。となると暑さに強いことで定評のあるミシュランタイヤのパフォーマンスも、23号車や46号車にとってはきっと追い風となってくれるはずです。

絶対的なトップスピードだけでなく、コーナリングなどオールマイティなパフォーマンスが重要と見込まれるチャーン・インターナショナルサーキットでの戦いだけに、GT300クラスで最大多数派となっている NISSAN GT-R NISMO GT3にも期待が高まります。特に星野一樹とルーカス・オルドネスのコンビで戦う#3「B-MAX NDDP GT-R」はチーム力でも定評があり、今季初優勝の期待も高まっています。

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上