GTNET ADVAN NISSAN GT-Rが3勝目を挙げる

10月25〜26日 鈴鹿サーキット（三重県）
スーパー耐久シリーズ2014終盤の第5戦は、時おり日が差す穏やかな鈴鹿サーキットで開催され、ポールポジションからスタートした#81「GTNET ADVAN NISSAN GT-R」（星野一樹/尾本直史/青木孝行）が終盤に逆転し、今季3勝目となるポール・トゥ・ウィンを果たしました。また2位にも#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」（藤井誠暢/GAMISAN/高星明誠）がゴールし、NISSAN GT-R NISMO GT3がワンツー・フィニッシュを遂げました。

今回の舞台、鈴鹿は、今年も世界ツーリングカー選手権（WTCC）との併催となりました。特別規則により、予選は行わずポイントランキングによりグリッドを決定し、レースはグループ1（ST-X、ST-1、ST-2、ST-3クラス）とグループ2（ST-4、ST-5クラス）に区分されて行われました。140分のレースでは、2回のピットインと合計4本のタイヤ交換が義務付けられました。

スタート直後にトップを奪った#24 GT-Rの藤井は、2位以下を大きく引き離し独走状態に持ち込みました。中盤から追い上げた#81 GT-Rは、最後のパートを担当した星野が、20秒以上あったリードを徐々に詰め、終盤の60周目に#24 GT-Rの背後に追いつきました。そしてプレッシャーをかけ続け、64周目のS字コーナーで相手のコースオフを誘うとトップへ浮上。そのままチェッカーを受けました。

ST-3クラスでは、#14「岡部自動車サントラント195マイカーズZ33」（山崎学/伊橋勲/安宅光特）が2位でゴールしましたが、1位でゴールした車両が車両違反のために失格となり、繰り上がって今季初優勝を遂げました。

今季開幕から4連勝中で、前回クラスチャンピオンを確定していた#35「Asset ings Z34」（前嶋秀司/佐々木雅弘/廣川和希）はマシントラブルもあり3位。2位に「#34Asset ings Z34」（大西隆生/松原怜史/藤波清斗）がゴールし、フェアレディZがトップ3を独占しました。

星野一樹（#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R/決勝1位）
「逆転する自信はありました。最後は3周あればどこかでいけると思っていましたが、相手のミスを誘うことができて楽に前に出ることができました。個人的には（SUPER GTを含め）レース3連勝です」

尾本直史（#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R/決勝1位）
「今日は（星野）一樹のワンマンショーになりましたね。見ている方も力が入りました。チャンピオン争いでも2位以下との差を広げることができました」

青木孝行（#81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R/決勝1位）
「42回目の誕生日で優勝を飾ることができてとてもうれしいです。ランキングトップのまま最終戦を迎えますが、最後も気を引き締めて戦いたいと思います」

• ＜第5戦 ST-Xクラス＞
• ＜第5戦 ST-3クラス＞

＜関連情報＞
「日産モータースポーツ」サイト

以　上