オーストラリアV8スーパーカーでマイケル・カルソがシリーズ10位

12月6-7日 オーストラリア・シドニー、シドニー・オリンピック・パーク
オーストラリアV8スーパーカー最終戦、シドニーNRMA500が、シドニー・オリンピック・パークの公道サーキットで開催され、波乱の展開となったこの週末の結果、日産モータースポーツのマイケル・カルソがシリーズ10位に食い込みました。

カルソは土曜日のレース37を8位でフィニッシュしましたが、日曜日のレースは6周後にエンジントラブルでリタイア。シリーズ10位争いはカルソを含め熾烈な争いが展開されていましたが、ジェイソン・ブライトをわずか19ポイント先行したカルソが10位の座を獲得しました。

一方、リック・ケリーはシリーズ最終戦で大活躍を見せ、土曜日最初のレースを5位でフィニッシュ。予選7位からスタートした#15 ジャック・ダニエルのニッサン・アルティマは見事なペースで順位を上げ、シェーン・バン・ギスベルゲンからの猛プレッシャーを跳ねのけて、チェッカーを受けました。

そのリック・ケリーも選手権では10位争いに絡んでおり、7位でフィニッシュした日曜日のレース38ではシリーズ10位に向けて好位置につけていましたが、ウェットコンディションによりレースが短縮されて終わったため、シリーズ争いでは13位でシーズンを終えました。

リック・ケリーの兄弟、トッド・ケリーは後方スタートとなったレース38で見事な追い上げを見せ、レースを14位でフィニッシュ。シリーズ22位となりました。

ノートンのドライバー、ジェームス・モファットの週末は、悔いの残る結果となりました。土曜日のレースが14位、17位に終わったモファットは、ウェットセッティングで臨んだ日曜日のレースでいい滑り出しを見せましたが、天候が一時よくなった時に後退。このレースも15位で終わり、選手権16位でシーズンを終えました。

チーム選手権ランキングでは、ノートン・ホーネッツが総合5位、ジャック・ダニエル・レーシングは8位となりました。

V8スーパーカーは、2015年2月7−8日にシドニー・モータースポーツ・パークで2日間のプレシーズンテストを行う予定です。

#36 マイケル・カルソ（ノートン、ニッサン・アルティマ）
「選手権10位を獲得できたことは、信じられない気持ちです。エンジントラブルに見舞われたのでもうチャンスはないと思いましたが、ポイントの神様は私に微笑んでくれました。もちろん、どんな選手権でも10位を目標にしている人などいません。常に目指すのは勝利です。しかし、この2年間、日産モータースポーツがたどってきた成長の過程の中で、この結果はひとまずの成果といえると思います」

#15 リック・ケリー（ジャック・ダニエル、ニッサン・アルティマ）
「シーズンが終わり、複雑な心境です。レースをトップ10で終えることはよかったのですが、ポイント争いではもう少し上につけたかったですね。11位までは12ポイント差、10位までは30ポイント差でした。一年を振り返れば、あと少しで順位が上がるというレースが多かったので、選手権がいかに激戦であるかということが分かります。今週末は2つのレースをトップ10で終えることができたので、来年が今から待ち遠しいです」

#7 リック・ケリー（ジャック・ダニエル、ニッサン・アルティマ）
「日曜日のスタートは少し乱調気味で、予選はブレーキトラブルで周回することができませんでした。このため、今年最後のレースでもその流れをひきずってしまいましたが、できる限りプッシュして順位を上げました。最終的に14位でレースを終えることになりましたが、雨が降り始めた時は順位を上げられていたので、雨が強くなり過ぎてレースが中断されてしまったのが残念です」

#360 ジェームス・モファット（ノートン、ニッサン・アルティマ）
「今年のシドニー戦のポイントは、雨に尽きると思います。この状況では、とにかくレースに生き残って走り続けるしかありません。このような形で一年を終えるのは、少し残念です。オフシーズンの間に懸命に作業に取り組み、より強く、大きくなって戻ってきます」

• オーストラリアV8スーパーカーシリーズ Race 36 / 37周 12月6日（土）
• オーストラリアV8スーパーカーシリーズ Race 37 / 37周 12月6日（土）
• オーストラリアV8スーパーカーシリーズ Race 37 / 74周 12月7日（日）

＜関連情報＞
「日産モータースポーツ」サイト

以　上