開幕戦に続いてスリーボンド日産自動車大学校GT-Rが2連勝を飾る

- スーパー耐久シリーズ第2戦 レースレポート -
2016 スーパー耐久シリーズ 第2戦

5月14~15日 スポーツランドSUGO(宮城県)
スーパー耐久シリーズ第2戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」がスポーツランドSUGOで開催され、ST-Xクラスに出場した#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)が開幕戦に次ぐ2連勝。2位に#3「ENDLESS・ADVAN・GT-R」(YUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/山内英輝)が続き、Nissan GT-R NISMO GT3が1-2フィニッシュを飾りました。

#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R

ST-Xクラス 表彰式

 

シリーズ第2戦は参加台数が増えたこともあり、2グループに分かれて3時間レースが行われました。日曜日に決勝レースが行われるGr.1はST-X/1/2/3クラスの混走で戦われますが、開幕戦で表彰台を独占した3台のNissan GT-R NISMO GT3による総合優勝争いが期待されていました。

土曜日に行われた公式予選はいつものように、A・Bドライバー、2人のベストラップの合計タイムによって争われ、Aドライバーによるアタックで、先ずは#24を駆るジェントルマンドライバーの内田優大がトップと僅差の3番手に。これを受けて#24のエース、藤井誠暢も従来のコースレコードを更新する好タイムで4番手につけ、合計タイムで見事ポールポジションを獲得しました。これに#3 GT-R、が続き、1台置いて#5 GT-Rも予選4番手につけました。

決勝レースは、何度もセーフティカー(SC)がコースインする荒れた展開となりました。藤井がスタートを担当した#24 GT-Rは、ポールポジションから好ダッシュを見せレースをリードして行きました。最初のSCは藤井が作った2位との差が帳消しになる不運なものとなりましたが、3度目のSCではその不運も帳消しになり、レースは結局、最後のスティント、ラスト1時間のスプリントレースとなりました。僅差の3位で内田から#24 GT-Rのステアリングを引き継いだ平峰は激しくプッシュしながら猛バトルを展開し、80周目のS字コーナーからの立ち上がりで先行するマシンを抜き去り、トップを奪い返すことに成功。翌周には#3 GT-Rも2位に進出、GT-Rの1-2体制が出来上がりました。その後、2台は着実に周回を続け、GT-Rが1-2フィニッシュを成し遂げることになりました。4番手グリッドからスタートした#5 GT-Rは、レース序盤に#3 GT-Rをかわして2位に進出しましたが、レース中盤、他のマシンが撒いたオイルに乗って最終コーナーでオーバーラン。しかし、最終ドライバーの星野一樹はコースが荒れていた終盤に、このレースのファステストラップとなる1分21秒412をマークしながら鬼神の追い上げを見せ、7位まで挽回してレースを終えました。

一方、3台の日産フェアレディZ(Z34)が出走したST-3クラスでは、ポールポジションからスタートした#15「岡部自動車 DIXCELチームテツヤ Z34」が、荒れたレースを着実に走りきってクラス2位入賞を果たしました。

藤井誠暢(#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R/決勝優勝)
「公式予選では内田さんが頑張ってくれてポールポジションを獲ることができました。今日のレースも、僕がスタートを担当し、制限一杯(プラチナドライバーに認定されている藤井はレース時間の40%までしか運転できない)走るつもりだったので、1回目のSCでは貯金がふいになっただけでなくピットインも出来ずに厳しい展開になると覚悟したのですが、3回目のSCで帳消しになりました。最後に走った平峰が良い仕事をしたし、2番目に走った内田さんもノーミスで走ってくれました。チームも完璧な仕事をしてくれたし日産自動車大学校の学生さん達のサポートも大きく後押ししてくれました、今回の勝利は、速さはもちろんですが、チームの強さを見せ、チーム全員で勝ち獲った優勝だと思います。このまま連勝できれば最高だし、何よりもチャンピオンを狙って頑張っていきます」

<第2戦 ST-Xクラス>

Pos No Machine Driver Lap Time
1 24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R 内田優大/藤井誠暢/平峰一貴 106 3:00’19.612
2 3 ENDLESS・ADVAN・GT-R YUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/山内英輝 106 3:00’23.493
3 10 Adenau SLS AMG GT3 Philippe Devesa / Michael Green / 密山祥吾 106 3:00’23.493
7 5 Mach MAKERS GTNET GT-R 白井剛/星野一樹/ 藤波清斗 104 3:01’06.021

 

<第2戦 ST-3クラス>

Pos No Machine Driver Lap Time
1 38 MUTA Racing TWS IS350 堀田誠/阪口良平 99 3:00’22.291
2 15 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34 長島正明/田中徹/田中哲也 99 3:00’29.699
3 14 岡部自動車KYOSHIN195Z34 小松一臣/安宅光徳/杉林健一 99 3:00’39.689
7 23 岡部自動車ゼロサンMBFネットワークスZ34 輿水敏明/甲野将哉/大原学 97 3:01’06.641

 

以 上