佐々木大樹が2戦連続優勝

- 全日本F3選手権第3~4戦 レースレポート -
全日本F3選手権第3~4戦

5月14~15日 富士スピードウェイ(静岡県)
全日本F3選手権の第3~4戦が富士スピードウェイで開催され、佐々木大樹が2戦連続で優勝を飾りました。第3戦ではヤン・マーデンボローも2位に入り、日産ドライバーが1-2フィニッシュを達成しました。

第3戦表彰台

#21 佐々木大樹

 

今大会にエントリーした日産ドライバーは、年間で参戦しているマーデンボローと千代勝正、そして前戦・鈴鹿大会に続き佐々木の3名です。14日(土)の午前中に行われた予選では、予選1回目にマーデンボローが自身初のポールポジションを獲得。僅差で3番手となった佐々木はセッティングに微調整を施して第4戦のスターティンググリッドを決める2回目の予選に臨み、2番手以降に大きな差をつけてポールポジションを獲得しました。マーデンボローは2回目の予選で2番手となり、千代勝正は2戦ともに5番グリッドを獲得しました。

第3戦決勝は、ポールポジションスタートのマーデンボローがレース後半まで首位をキープし初優勝を飾るかと思われましたが、3周目に2番手に上がった佐々木がじわじわとマーデンボローを追い詰めると、何度もサイドバイサイドのバトルを展開。13周目の1コーナーでマーデンボローをとらえ、佐々木がトップに躍り出ました。後退したマーデンボローも離されまいと喰らいつきますが、佐々木は抑えきって今シーズン初優勝を決めました。2位のマーデンボローも開幕戦から3戦連続での表彰台獲得となりました。5番手スタートの千代はマシンのセッティングをコンディションに合わせきれずにペースが伸び悩みましたが、ポジションを上げて4位でフィニッシュしました。

15日(日)に行われた第4戦では、スタート直後から激しいトップ争いが繰り広げられました。予選2位のマーデンボローが素晴らしいスタートを切って、オープニングラップでは首位を奪いましたが、直後のAコーナーでコースアウトを喫し、佐々木が再び首位奪回。マーデンボローは3位に後退し前を追いかけますが、その後ろからは、予選5位から一つポジションを上げた千代がマーデンボローに迫ってきました。前日の反省を活かしセッティングを変更して臨んだ千代は速さを取り戻し、ストレートで何度もマーデンボローに並びかけましたが、15周目に2台のタイヤが軽く接触。千代は1コーナーでコースアウトし、マーデンボローも挙動を乱して順位を下げることとなりました。タイヤにダメージを負った千代はピットに戻り、タイヤを履き替えて再度コースイン。完走を果たしました。マーデンボローは4位でチェッカーを受けました。
レース序盤に首位に復帰した佐々木は、その後は後続との差をコントロールしながら最後までレースを支配し、前日に続きトップチェッカーを受けると2戦連続で優勝しました。

佐々木大樹(第3戦優勝/第4戦優勝)
「鈴鹿大会・富士大会の4レースという限られたチャンスの中で、結果を出せたことが嬉しいです。先日の鈴鹿大会ではライバル勢に遅れを取り、絶対に挽回するんだという気持ちで今大会に臨みました。第3戦ではマーデンボロー選手と1-2フィニッシュを飾れたことで、チームの総合力の高さも示せたと思います。このようなチャンスをくれたチームに感謝していますし、また機会があれば参戦したいです」

ヤン・マーデンボロー(第3戦2位/第4戦4位)
「F3で初めてポールポジションを獲れたことは非常に嬉しかったです。そのアドバンテージを活かしきれず、大樹にかわされたことは残念ですが、チームとしていい結果を出せたのは良かったと思います。第4戦でも千代といい勝負をしていましたが、このような結果になってしまったのは悔しいです」

千代勝正(第3戦4位/第4戦16位)
「鈴鹿大会で良くなかった流れを払しょくする気持ちで富士に挑みましたが、チームメイトにもチームにも申し訳ない結果となりました。金曜日からなかなか速さを見せらなかったところを、第4戦では少し改善できたのは良かったと思いますが、次の岡山大会ではきちんと結果を残さなければと思っています」

<全日本F3選手権第3戦>

Pos No Machine Driver Time/Behind
1 21 B-MAX NDDP F3 佐々木大樹 23’57.282
2 22 B-MAX NDDP F3 ヤン・マーデンボロー 0.612
3 37 ZENT TOM’S F314 坪井翔 2.547
4 23 B-MAX NDDP F3 千代勝正 5.454

 

<全日本F3選手権第4戦>

Pos No Machine Driver Time/Behind
1 21 B-MAX NDDP F3 佐々木大樹 33’25.035
2 36 ZENT TOM’S F312 山下健太 2.644
3 37 ZENT TOM’S F314 坪井翔 7.981
4 22 B-MAX NDDP F3 ヤン・マーデンボロー 14.054
16 23 B-MAX NDDP F3 千代勝正 3Laps

 

以 上