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東京モーターショー2017 プレスカンファレンス スピーチ スキラッチEVP

 

先ほど聞こえてきたのは、未来の音です。私たちは、あの音を「カント」と呼んでおります。近い内に、日産車が発する「カント」を、世界中で耳にすることになるでしょう。ニッサン インテリジェント モビリティの将来は、「カント」の響きを持つことになります。

先月、日産自動車は、新型「日産リーフ」を発表いたしました。「日産リーフ」は、皆さんを、より良い世界にお連れするという当社のビジョン、すなわちニッサン インテリジェント モビリティの象徴です。新型「日産リーフ」は単なる電気自動車ではないと申し上げました。電気自動車技術だけでは、人々をより良い世界に案内するには十分ではないからです。その実現のためには、未来に向けた、より大きなビジョンが求められます。そしてニッサン インテリジェント モビリティこそが、その大きなビジョンです。

おかげさまで、新型「日産リーフ」はお客さまに大変ご好評をいただいております。わずかひと月で、「日産リーフ」の昨年度の総販売台数の5割を超える台数を販売いたしました。しかしながら、新型「日産リーフ」は、進行中のニッサン インテリジェント モビリティの一ページにすぎません。

国内では、昨年、「ノートe-POWER」を発売し、今年度の上半期には、コンパクトカーセグメントでナンバーワンを獲得しました。お客さまにご支持いただいておりますe-POWERは、今後、他の市場、モデルにも順次拡大していく計画です。

まずは、国内の「セレナ」に、来年春からe-Powerを搭載いたします。自動運転技術の第一弾にあたるプロパイロットを搭載した新型「セレナ」はおかげさまで大変ご好評をいただいております。「セレナ」は、高い居住性と滑らかなドライビングに定評があります。プロパイロットに加えe-POWERも搭載することで、「セレナ」もニッサン インテリジェント モビリティのアイコンとなります。

先ほど、将来のニッサン インテリジェント モビリティの音を聞いていただきました。音に続きまして、その姿もお目にかけたいと思います。

 

 

皆さん、こちらが「ニッサンIMx」です。新型「日産リーフ」が単なる電気自動車ではないのと同様に、「ニッサンIMx」も単なるコンセプトではありません。ゼロ・エミッションのクロスオーバーコンセプトである「ニッサンIMx」は、当社の将来のモビリティの世界観です。しかもこれは、決して遠い将来のことではなく、極めて近い将来、実現するもので、ニッサン インテリジェント モビリティにより今後数年以内にお届けしていきます。

「ニッサンIMx」は、電気自動車がもたらすワクワク感と、ニッサン インテリジェント モビリティを支える創造力や想像力を併せ持つと同時に、伝統的な日本の美を体現しています。これこそ、今後、クルマとドライバーの関係が進化した新たなカタチであり、よりワクワクするドライビングとより楽しい旅をお約束します。

例えば、近い将来、お客さまには、ご自身で運転するか、または、自動運転に任せるかを自由に選んでいただけるようになります。「ニッサンIMx」には、プロパイロットドライブとマニュアルドライブの二つのモードが設定されています。

プロパイロットドライブモードにすると、内装が切り替わります。ハンドルは自動的に格納され、シートはリクライニングし、よりリラックスできる空間へと変貌します。美しい木目調が、簡素で落ち着いた日本の伝統の「和」を表現しています。クルマに乗っているお客さま全員に、車外の様子がわかる、パノラマ・ディスプレイ等、数々のパワフル且つ直感でわかる技術がふんだんにつまっています。

さらに、機械というよりはむしろ人間の感覚に近い、ヒューマン・マシーン・インターフェースを実現しました。
マニュアルドライブモードに切り替えると、滑らかで力強い加速性能、430馬力に相当する320kWの出力を発揮するツインモーター、4輪駆動に加え、600キロを超える航続距離など、電気自動車のワクワクするドライビングの新たな次元を実感していただけます。
人工知能は、ドライバーの好みを学習し、より簡単でワクワクするドライビングをご提供します。

また、ニッサン インテリジェント モビリティの3本柱を組み合わせることで近い将来、実現する、まったく新しいカーライフを感じていただけるでしょう。例えば、クルマが皆さんを空港まで乗せていき、自動走行で家に戻り、帰国にあわせて空港に迎えに来てくれる生活を想像してみてください。さらに、コネクテッドカー技術により、走行時間を短縮し、渋滞も回避し、エネルギー管理は改善します。しかもクルマの電池に蓄積されている電気エネルギーを、電力系統に戻すことが可能となります。

「ニッサンIMx」は、日産が、すべてのカテゴリーに電気自動車をご提案するというお約束の証です。また、当社が長期的にも電気自動車のリーダーであり続ける志を体現しています。

本日の東京モーターショーでは、「LEAF NISMO Concept」も初披露しています。空力と性能を向上させた「LEAF NISMO Concept」は、真のドライビング・マシンとなった電気自動車です。

日産が脈々と受け継いできたモータースポーツの歴史に支えられた「LEAF NISMO Concept」は、電気自動車のもたらす様々なワクワク感をお客さまにご提供するという当社の強い決意の証です。

そして、これでおしまいではありません。日産自動車は、来年、フォーミュラEに参戦いたします。2018年の12月に、当社はあのスリル満点のフォーミュラE選手権の第5シーズンに参加することを決定しました。

フォーミュラEへの参戦で、ニッサン インテリジェント モビリティのハードルはさらに上がり、電気自動車の持つ、とてつもないパワーと性能をご披露することになるでしょう。来年が待ちきれません。

冒頭に申し上げましたように、本日ご紹介したのは単なるコンセプトに留まりません。これからのニッサン インテリジェント モビリティの姿と、すぐそこに迫っている未来をお目にかけました。是非、この東京モーターショーのニッサンブースと、銀座のニッサン・クロッシングで、ニッサン インテリジェント モビリティをご体感ください。

日産自動車は決して立ち止まることはありません、常に前進あるのみです。

ニッサン インテリジェント モビリティのもと、皆さんをより良い世界にお連れできることを楽しみにしております。
Simply amazing、ただただ素晴らしい世界が皆さんを待ち受けています。

以上