日産フォーミュラEチーム、初開催地のミサノ(イタリア)E-Prixで連続表彰台を狙う

 

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は、4月13日(土)、14日(日)にイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権、シーズン10の第6戦と第7戦に参戦し、引き続き表彰台の獲得を目指します。

オリバー ローランドはサウジアラビアのディルイーヤ大会、ブラジルのサンパウロ大会、そして日産のホームである東京大会と過去3回のレースにおいて、2度ポールポジションを獲得し、また3戦連続して表彰台に登りました。また、サッシャ フェネストラズは東京大会では決勝スタート順位から9つ順位を上げ、ポイント獲得にあと一歩まで近づくという驚異的なレースを見せました。二人の活躍から、ミサノで初めての開催となるE-Prixに向けてチームの士気は高まっています。

ミサノで使用されるサーキットは全長3.381kmで、第1セクターとバックストレート中盤に設けられたシケインがポイントとなるコースです。合計14のコーナーからなるこの高速サーキットは、オーバーテイクが非常に多くなることが予想され、特にエネルギーマネジメントに関して、チームやドライバーは他のコースとは異なるチャレンジが求められます。

ミサノでは、レース前日の4月12日(金)に、若手ドライバー向けのセッションFP0(フリープラクティス0)も予定されており、日産フォーミュラEチームのリザーブ兼シミュレータードライバーであるカイオ コレットが日産のフォーミュラEマシン「e-4ORCE 04」での初走行を予定しています。
FP0とFP1は4月12日に開催、13日(土)の第6戦、14日(日)の第7戦ともに予選は現地時間10:20、決勝は15:00に開始予定です。

日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペは以下の通りに意気込みを語りました。
「過去3戦では、特にオリバーが3回の表彰台を獲得するなど、力強い走りを見せてくれました。ポイントを獲得し、素晴らしいペースを実現したことは、私たちのマシンが様々なタイプのコースでうまく機能していることを証明していますし、速さも兼ね備えているので、新たなチャレンジとなるミサノに向けて心強いです。ミサノのコースは今シーズンのこれまでのものとは違っていて、コース幅は広く、高速のレースになるでしょう。 エネルギー・マネジメントは全チームにとって大きな課題となるので、可能な限り省エネを維持しつつ、レースペースを最大限上げることを目指します。この二つを同時に達成することは決して簡単なことではありません。シーズン中一貫して良い状態を保つことは難しいですが、我々はそれをなんとか維持しており、これからも継続していくために懸命に努力していきます」

ドライバーコメント

 

オリバー ローランド

「ミサノのレースは、今シーズンのこれまでとは違ったタイプのチャレンジになるでしょう。過去3レースでは、表彰台を3度獲得するなど、チームとして期待以上の素晴らしいレースができましたが、この勢いを維持しなければなりません。ここ最近、特に予選では非常に好調ですが、レースごとにやらなければならないことに集中する必要があります。また、異なるタイプのサーキットにあわせてマシンを最適化する必要があります。これは簡単なことではありませんが、上位で戦い続けるためには重要なことです」

 

サッシャ フェネストラズ

「私にとって今シーズンのスタートは難しいものでした。チームとしても最初の2戦は苦戦しましたが、その後、少しずつ改善してペースはかなり良くなりました。フォーミュラEは接近戦が多いためにミスをしてしまい、絶好のチャンスを何度か逃してしまいました。でも、レースペースには満足しています。今は、スタートからフィニッシュまで力強い走りを見せ、上位争いに復帰することに集中しています。
ミサノのコースは興味深いのですが、エネルギー・マネージメントが難しく、トリッキーなレースになると予想しています。でも私たちは重要なポイントを獲得することを目指しているので、集中力を切らさずに全力を尽くしたいと思います」

 

 

カイオ コレット

「週末のFP0をとても楽しみにしています。今までシミュレーターの仕事を多くこなしてきましたが、実際にマシンに乗ってシミュレーターと比較できる事がとても楽しみです。個人的に良い経験になるだろうし、チームにさらなる貢献ができれば良いと思っています。

FP0セッションは、ローランドやフェネストラズのFP1セッションに向け、コースとセットアップの事前確認に役立つはずです。この機会を楽しみにしています。」

 

以上