新型「シーマ」を発売

シーマ (F50型) マイナーチェンジ

日産自動車は、「シーマ」をフルモデルチェンジし、1月12日より全国一斉に発売する。

 

 


シーマ 450XV

 

 

 「シーマ」は1988年に誕生して以来、その革新的なスタイルと、圧倒的な動力性能、最先端の技術の搭載により、日産のフラッグシップカーとして、国内はもとより海外においても高い評価を得てきた。
 4代目となる新型「シーマ」は、「Dynamic & Modern」を開発コンセプトとし、初代「シーマ」から受け継いだDNAを活かしながら、最先端技術をふんだんに採用した新世紀のグローバルプレステージセダンである。新開発の直噴4.5リッターV8ガソリンエンジンNEO Di「VK45DD」は、クラス最強のパワーにより、ダイナミックな走りを実現するとともに、低燃費を両立させている。デザインは、彫刻的なフード面と、7つの凸レンズをもつ個性的なマルチプロジェクターキセノンヘッドランプの形状に象徴される存在感のあるエクステリアにより、ダイナミックなイメージを強調している。インテリアは、集中コントロールスイッチを中心とした立体的なデザインのセンタークラスターや明るい色づかいにより、モダンなイメージを高めている。さらに、コンパスリンクや緊急通報システム(ヘルプネット)、レーンキープサポートシステム(直線路車線維持支援装置)などの先進のITSテクノロジーが、安全性・快適性・利便性を実現している。

 

 新型「シーマ」の特徴は以下の通り。

 

●クラス最強のパワーと低燃費を両立した直噴4.5リッターV8ガソリンエンジン

 

  • 圧倒的な動力性能
  • 抜群の静粛性
  • クラストップの低燃費とクリーンな排出ガス性能

 

●ダイナミックで個性的なエクステリア/モダンで明るいインテリア

 

  • 存在感とステイタスを主張する、張りのある彫刻的なフードと個性的なマルチプロジェクターキセノンヘッドランプ
  • ダイナミックで伸びやかなルーフシルエット
  • ボリューム感のあるリヤエンド
  • ソフトにラウンドしたインストルメントパネルと明るい色づかいによる開放的な空間
  • 立体的なデザインのセンタークラスターに、操作性と視認性の良さを実現した集中コントロールスイッチと上下可動式の大型8インチワイド液晶モニター

 

●最高の安全性・快適性・利便性を実現した先進のITSテクノロジー

 

  • 機能的で操作しやすい集中コントロールスイッチ
  • 快適なドライブをサポートするコンパスリンク&緊急通報システム(ヘルプネット)
  • 高速道路でのドライバーの運転負荷を軽減するレーンキープサポートシステム(直線路車線維持支援装置)、車間自動制御システム

 

<販売目標台数> 1,200台/月

<取り扱い販売会社> NISSAN Blue Stage:日産系、モーター系各販売会社
NISSAN Red Stage:サティオ系、プリンス・チェリー系各販売会社
*全車種取り扱い店(NISSAN Red & Blue)を含む

<発表展示会> 1月20日(土)、21日(日)

 

<車両概要>

1.ダイナミックで個性的なエクステリア

 

  • フロントビューは、張りのある彫刻的なフードとマルチプロジェクターキセノンヘッドランプを配した個性あるヘッドランプ形状により、存在感とステイタスを表現した。マルチプロジェクターキセノンヘッドランプは、7つの凸レンズを持ち、新型「シーマ」にインパクトのある表情を与えているだけでなく、現行のキセノンヘッドランプ搭載車に対し、約1.7倍の光量と大幅に拡大した照射範囲により、高い視認性を確保した。
    (300Gを除く全車に標準装備。)
  • 電動格納式ドアミラーにターンランプを設定し、ななめ後方のオートバイなどからの自車の右左折を認知しやすくするとともに、夜間や暗い場所での乗車の際に便利な足元照明をドアミラー下部に設定した。
  • ボディカラーは、見る角度により穏やかに色味が変化し、立体感を強調する「シャンパンシルバー(TM)」など全6色を設定した。さらに、2001年3月31日までの期間限定車、450XVリミテッドエディション専用色として、「ライトブルー(TM)」と「ソニックシルバー(M)」を設定している。
    * TMはチタンメタリック、Mはメタリックの略。

 

2.モダンで明るいインテリア

 

  • ソフトにラウンドしたインストルメントパネルと明るい色づかいにより、モダンで開放的なインテリアを実現した。
  • センタークラスター部の集中コントロールスイッチと上下可動式大型8インチワイド液晶モニターは、先進性とシンプルさを表現するとともに、高い視認性と操作性を実現した。上下可動式8インチワイド液晶モニターは、ナビゲーションやテレビを使用しないときには、すっきりとインストルメントパネルに収めた状態でオーディオやエアコン画面が表示できる。
    (450VIP、450XVに標準装備、その他グレードにオプション。)
  • 従来型車に対し、室内高を25mm、フロントヘッドルームを35mm、リヤヘッドルームを20mm拡大し、ゆとりのある室内空間とした。
  • シート地は本革とモケットを設定した。本革は好みに応じて、「エクリュ(J)」、「カフェラテ(C)」、「ブラック(G)」から選択できる。
    (モケットはカフェラテ(C)色のみを設定。)
  • 後席は、リヤドア開度をほぼ直角とするなど、スムーズな乗り降りを実現するとともに、従来型車に対してニールームを40mm拡げることにより、くつろげる居住空間とした。
  • 雨滴を感知すると、ワイパーが自動的に作動する雨滴感知式オートワイパーを設定した。
    (450VIP、450XVに標準装備、300Gを除くその他グレードにオプション。)
  • 後席乗員に、より快適な移動空間を提供する、450VIPグレードを設定した。150mmロングスライドの後席パワーシートや、助手席シートバックの中抜き部を後席側に倒して足を乗せられるバイブレーター機能付のリラックスシート、後席電動大型ヘッドレスト、リヤドアサンシェード、リヤドアオートクロージャーなどが専用装備されている。さらに、トランクの開閉がボタン操作だけでおこなえ、荷物の積み降ろしに大変便利なトランクオート開閉機構も設定している。

 

3.最高の安全性・快適性・利便性を実現した先進のITSテクノロジー

 

  • 集中コントロールスイッチは、モニターとスイッチを視線移動が少ない高い位置に配置するとともに、モニターにオーディオやエアコンなどの操作画面をスイッチと同じ形状で表示させ、操作性を大幅に向上させた。
    キ 情報センターのオペレーターがドライバーに代わってナビゲーションの操作・検索などをおこない、快適なドライブをサポートするコンパスリンク※1を設定した。
    (450VIP、450XVに標準装備、その他グレードにオプション。コンパスリンクを利用するために はサービス契約が必要となる。)
  • 急病や怪我などの緊急時に、マップランプ部にあるボタンを押すことにより、ヘルプネットのオペレーションセンターにつながり、オペレーターが状況に応じて所轄の警察・消防等に通報をする緊急通報システム(ヘルプネット)※2を装備している。
    (450VIP、450XVに標準装備、その他グレードにオプション。ヘルプネットを利用するためには サービス契約が必要となる。)
  • ビルトインタイプの自動料金収受システムETC※3ユニットを設定した。
    (ナビゲーション付車にオプション。ICカードは別途クレジット会社等との契約が必要となる。サ ービス開始は2000年度内を予定。ETCユニットは、サービス開始に合わせて販売予定。)
  • 小型CCDカメラにより後退時の車両後方の映像をモニターにカラー表示し、後方確認のアシストをするバックビューモニターを採用した。
    (450VIP、450XVに標準装備、300Gを除くその他グレードにオプション。)
  • ドライバーのステアリング操作負荷を軽減する、世界初のレーンキープサポートシステム(直線路車線維持支援装置)を採用した。レーンキープサポートシステムは、高速道路の直線路において、道路の傾きや横風などにより進路が乱されそうになった時でも、車線に沿って走行するようにステアリング操作を支援するシステムである。
    (450VIP、450XVにオプション。)
  • 主に高速道路や自動車専用道路でのドライバーのアクセル操作、ブレーキ操作をサポートすることで、運転操作負荷を軽減する車間自動制御システムを採用した。
    (450VIP、450XVにオプション。)
  • 緊急時の停止距離短縮と衝突速度を低減するブレーキアシスト(プレビュー機能付)を採用した。ミリ波レーダーセンサーにより自車線前方の車両や障害物との距離および相対速度を検出し、急制動が必要と判断した場合には、ドライバーがブレーキを踏む前にブレーキに予圧をかけ、遊びを詰めることでブレーキの応答性を向上させる。
    (450VIP、450XVにオプション。)

    ※1:コンパスリンクは、コンパスリンク(株)の登録商標。
    ※2:ヘルプネットは、(株)日本緊急通報サービスの商標。
    ※3:ETCは、財団法人道路システム高度化推進機構の登録商標。

 

4.圧倒的な高性能による走りの悦びと環境へのやさしさ

 

  • 新開発の直噴4.5リッターV8ガソリンエンジンNEO Di「VK45DD」を搭載した。NEO Di「VK45DD」は、クルマが本来もつ走りの悦びと「シーマ」ならではの静粛性、地球環境への調和を目指して開発された新世代のエンジンである。可変吸気システム(NICS: Nissan Induction Control System)や連続可変バルブタイミングコントロール(CVTC: Continuous Valve Timing Control)、電子制御スロットルなどを採用することにより、クラス最強のパワーを実現するとともに、動弁および主運動系部品の軽量化やスーパーサイレントチェーンの採用などにより、抜群の静粛性を実現した。さらに、直噴化と新開発のマニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチック「5M-ATx」との組み合わせによる10.0km/Lの燃費(車両重量1750kg以下の場合。10・15モード)の実現と、触媒の改良などにより、クリーンな排出ガス性能も達成し、国土交通省の低排出ガス車認定制度で「良−低排出ガス」車として認定されている。
  • 世界トップクラスの性能と小型・軽量化を実現した新開発のマニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチック「5M-ATx」を2WD車に採用した。「5M-ATx」はスムーズでキビキビとした変速性能を可能とするとともに、小型・軽量化により、優れた燃費経済性も実現している。また、マニュアルモード付なので、ドライバーの意思により忠実なシフトワークがおこなえる。

 

5.環境への配慮と世界トップレベルの安全性

 

  • 新開発NEO Di「VK45DD」エンジン搭載車は国土交通省の低排出ガス車認定制度で「良−低排出ガス」車*1として認定されている。さらに、平成22年度燃費基準*2にも適合し、何れか一方の自動車取得税優遇措置を受けられる。
  • リサイクル可能率90%以上*3を達成した。また、ラジエーターやヒーターコア、ハーネスなどに、鉛を使用しない部品を採用している。
  • 側面方向からの衝突に対して、前後席の乗員の頭部への衝撃を緩和するSRSカーテンエアバッグシステムを採用した。
  • 世界トップレベルの衝突安全ボディ「ゾーンボディ」を採用し、フルラップ前面衝突(55km/h)、オフセット前面衝突(64km/h)をはじめ、側面衝突(55km/h)、後面衝突(56km/h)など、世界各国の基準及びこれを上回る様々な独自の厳しい試験を実施し、世界トップレベルの安全性を確保している。

    *1:平成12年排出ガス規制適合車は、2001年2月28日まで自動車取得税が0.1%軽減される。
    *2:平成22年度燃費基準達成車は、2001年3月31日まで自動車取得税が自家用車登録で
       15,000円軽減される(5AT/等価慣性重量1.75t超の車両のみ)。
    *3:日産独自の算出基準による(重量ベース)。

 

<各地区希望小売価格(消費税を含まず)>

(単位:千円)

 

駆動 エンジン グレード ミッション 東京・名古屋・大阪 福岡
2WD NEO Di
VK45DD
450VIP 5M-ATx 6,950 6,984
450XV 6,150 ☆ 6,184
  リミテッド
エディション*1
6,150 6,184
450XL 5,400 5,434
NEO VQ30DET 300G*2 4,920 4,954
4WD NEO Di
VK45DD
450VIP FOUR*2 E-ATx 6,910 6,944
450X FOUR*2 6,150 6,184

☆掲載写真車種

5M-ATx:マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチック、E-ATx:フルレンジ電子制御4速オートマチック
※1:450XVリミテッドエディションは、2001年3月31日までの期間限定車。
※2:300G、450VIP FOUR、450X FOURは2001年2月22日より発売。

 

 

(了)

 




日産自動車の関連会社である(株)オーテックジャパン(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長:相部 剛)は、今回の新型シーマの発売にあわせて、ライフケアビークル「アンシャンテ」を設定し、1月12日より全国一斉に発売する。

 

※ライフケアビークル: 日産自動車グループでは、生活のいろいろなシーンでお役に立ちたいとの意味を込めて、福祉車両を「ライフケアビークル」(LV:Life Care Vehicle)と呼んでいる。



 

 


シーマ アンシャンテ

 

 

<車両概要>

シーマ「アンシャンテ」は、高齢者の方、下肢に障害をお持ちの方など、車への乗り降りに不自由を感じている方が乗り降りしやすいように、助手席に電動で操作できる専用の回転シートを標準装備している。
 助手席回転シートは、サニー、ブルーバード シルフィ、ウイングロードなど11車種に「アンシャンテ」として既に設定しており、助手席に体をひねらずに楽に乗り込めるなどの利便性が、お客様から高い評価を得ている。

 

<シーマ「アンシャンテ」の特徴>

・ 助手席が車両外側に電動で80度回転する、専用「助手席回転シート」(電動回転仕
様)
・ 回転時、シートの背もたれを回転に適した角度まで自動調整
・ 走行中やシートから立ち上がる際に邪魔にならない格納式足置きステップ

 

ベース車 450XV
エンジン NEO Di VK45DD
ミッション 5M-ATx(マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチック)
乗車定員 5名
主な仕様・装備 ・アンシャンテ専用「助手席回転シート」(電動回転仕様)
・ワイヤレスリモコン(オーテック扱いオプション)
・胸部固定ベルト(オーテック扱いディーラーオプション)
ボディカラー ベース車に準ずる。
  NISSAN Blue Stage:日産系、モーター系各販売会社
取り扱い販売会社 NISSAN Red Stage:サティオ系、プリンス・チェリー系各販売会社
*Nissan Red & Blue



<シーマ「アンシャンテ」各地区希望小売価格(消費税を含まず)>

(単位:千円)

仕様 駆動 エンジン ベース車 乗車定員 ミッション 東京・名古屋・大阪 福岡
アンシャンテ 2WD NEO Di VK45DD 450XV 5名 5M-ATx 6,470 6,504

5M-ATx:マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチック

 

(了)