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S Road CRAFTSPORTS GT-Rが終盤の接戦を戦い抜き4位入賞 着実な追い上げを見せたB-MAX NDDP GT-Rが3戦連続入賞

SUPER GT 2017第3戦レースレポート
SUPER GT Rd.3

5月21日 オートポリス (大分県)
南の方から梅雨入りの便りも聞かれる中、日本列島が好天気に恵まれた5月21日(日)、SUPER GTのシリーズ第3戦・SUPER GT in KYUSHU 300kmレースが、大分県日田市の上津江地区にあるオートポリスで開催されました。

 

 

前日の公式予選日に比べると少し雲が多くなっていましたが、初夏の好天となりました。大盛況のピットウォークを終え、スタート進行を経て、予定通り午後2時には大分県警のパトカーと白バイを先頭とした1周のパレードラップがスタート。さらにもう1周、ペースカーに先導されてのフォーメーションラップを終えて午後2時07分に正式スタートが切られました。
2番グリッドからスタートした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは、ベテランの本山哲が前半のスティントを担当し、後半から若手の千代勝正につなぐ作戦でした。スタートでポジションをキープした本山でしたが、コンディションに合っていなかったかペースが上がらず、トップとの差はじわじわ拡がっていき、反対に後方から猛チャージを受ける展開となりました。アクシデント車両を回収するためにセーフティカーがコースインし、レースは一度リセットされ、再スタート後も何とかポジションをキープしていた本山でしたが20周目には2台に先行を許し4位にポジションダウンしてしまいました。しかし本山はそこで踏みとどまり、レースも折り返しを過ぎる36周目までルーティーンピットを引っ張り、トップに立ったところでピットに向かい、千代に交代しました。代わった千代は4位でレースを始め、その後、1台にパスされたものの、5~6台による3位争いを展開して行きました。レース終盤に、トップ争いから1台がアクシデントでストップ。3位争いは2位争いへと変わっていきました。最後まで、前を行く車両をパスしようとトライを続けた千代でしたが、最大のパッシングポイントである1~2コーナーで、アクシデントによる追い越し禁止を示すイエローフラッグが提示されており、パッシングは叶いませんでした。結局、5台が一団となってゴールラインを横切る接戦となり、千代は表彰台一歩手前の4位でチェッカーを受けることになりました。
11番グリッドからスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリから松田次生につなぐ作戦でした。前半のスティントを担当したクインタレッリは着実なペースで周回を重ね、上位陣では最後となる40周を終えたところでピットインして松田に交代します。代わった松田もペースを上げて追い上げて行きました。2位争いとなるグループのバトルに追いついた松田は、千代に次ぐ5位でチェッカー。3戦連続の入賞を果たしました。
9番グリッドからスタートした#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー)と13番グリッドからスタートした#24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)はなかなか思ったようにペースを上げることはできませんでしたが、粘り強く走り続けそれぞれ7位と9位でチェッカー。NISSAN GT-R NISMO GT500は出場した4台が揃って入賞しました。
一方、JAF-GT300勢にとって有利とされるオートポリスでの戦いで、中団グリッドからのスタートとなったNISSAN GT-R NISMO GT3勢。決勝レースはアクシデントも多くみられたタフな展開となりました。星野一樹から高星明誠につなぐ作戦の#3 B-MAX NDDP GT-Rは、予選17位から序盤に順位を上げて、後半はタイヤのたれに苦しみながらも9位でチェッカーを受け、開幕戦から3戦連続となる入賞を果たしています。

■#46 GT-Rドライバー 本山 哲
「前が詰まった時からのピックアップが少し弱く、ロスしてしまったところもあるので、いい位置で千代にバトンを渡せなくて申し訳なかったです。しかし、クルマはかなり良くなってきたと言えます。また、レースの内容もいいところがたくさんあったし、単独で走っている時にはラップタイムも良かったので、チームはいい仕事をしてくれたと思います」

■#46 GT-Rドライバー 千代勝正
「最後の20周くらいずっとバトルをしていたのですが、100号車に前を抑えられていてフラストレーションが溜まりました。最終コーナー手前でイエローフラッグが出ていたり、その他にも1コーナーでワンチャンスを狙って仕掛けていったら、逆にそのあとで抜かれてしまったり、あと少しで表彰台に手が届いたと思うと本当に悔しいです。しかし、ここまで来られたことにまずは感謝したいと思います」

 

【GT500決勝 結果】 65Laps

Pos No Machine Driver Time / Behind
1 36 au TOM'S LC500 中嶋 一貴 / J.ロシター 1:59'56.800
2 17 KEIHIN NSX-GT 塚越 広大 / 小暮 卓史 26.592
3 100 RAYBRIG NSX-GT 山本 尚貴 / 伊沢 拓也 26.756
4 46 S Road CRAFTSPORTS GT-R 本山 哲 /千代 勝正 27.138
5 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生 / R.クインタレッリ 27.779
6 37 KeePer TOM'S LC500 平川 亮 / N.キャシディ 28.399
7 12 カルソニック IMPUL GT-R 安田 裕信 / J.マーデンボロー 40.435
8 19 WedsSport ADVAN LC500 関口 雄飛 / 国本 雄資 42.295
9 24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R 佐々木 大樹 / J.P.デ・オリベイラ 1’07.194
10 38 ZENT CERUMO LC500 立川 祐路 / 石浦 宏明 1’18.578

【GT300決勝 結果】 61Laps

Pos No Machine Driver Time / Behind
1 25 VivaC 86 MC 松井 孝允 / 山下 健太 2:01'16.448
2 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 / 山内 英輝 0.091
3 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 / S.ウォーキンショー 10.971
4 7 Studie BMW M6 J.ミューラー / 荒 聖治 17.798
5 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 / 片岡 龍也 19.156
6 51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 中山 雄一 / 坪井 翔 1 Lap
7 33 D'station Porsche 藤井 誠暢 / A.クート 1 Lap
8 5 マッハ車検 MC86 GTNET 坂口 夏月 / 藤波 清斗 1 Lap
9 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 / 高星 明誠 1 Lap
10 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤 治樹 / 蒲生 尚弥 1 Lap
15 10 GAINER TANAX triple a GT-R 富田 竜一郎 / 吉田 広樹 1 Lap
21 48 植毛 GT-R 高森 博士 / 田中 勝輝 2 Laps
23 360 RUNUP GT-R 柴田 優作 / 田中 篤 3 Laps

 

以上