• ホーム
  • /
  • NISSAN GT-R、GT1ニュルブルクリンク戦は8位入賞

NISSAN GT-R、GT1ニュルブルクリンク戦は8位入賞

FIA GT1世界選手権第6戦(ドイツ)レースレポート
FIA GT1世界選手権第6戦 [ニュルブルクリンク (ドイツ)]

8月29日 ニュルブルクリンク (ドイツ)
FIA GT1世界選手権は8月29日、第6戦の決勝となるチャンピオンシップレースがドイツのニュルブルクリンク・グランプリコースで行われた。前日の予選レースで苦戦したNISSAN GT-R勢だったが、この日は各順位に変動が見られた。Sumo Power GT の#22 NISSAN GT-R、ジェイミー・キャンベル・ウォルター(英国)/ウォレン・ヒューズ(英国)組は、NISSAN GT-R勢最上位となる8位でフィニッシュ。さらにSwiss Racing Teamの#3 NISSAN GT-R、カール・ヴェンドリンガー(オーストリア)/ヘンリ・モサー(スイス)組が10位で続いた。

イメージ

ミハエル・クルム(ドイツ)とピーター・ダンブレック(英国)組はグリッド後方のスタートから15位までポジションアップを果たしたが、荒聖治(日本)/マックス・ニルソン(スウェーデン)組は、ニルソンのスティントで一時パワー低下に見舞われるハプニングがあり、21位でのフィニッシュとなった。

16番手からスタートしたヒューズは序盤で好走を見せ、ピットインまでに9位に浮上した。ヒューズは、「前に車両が詰まっていたため、流れを変えるために早めにピットインしました。おおよそ良いいレースになりましたが、後方からのスタートでは厳しいので、早く予選で結果を出せるようにしなくてはなりません」と語る。

キャンベル・ウォルターも、「ポイントを獲得できたことはよかったのですが、予選で上位に入らなくてはなりません。次のレースまでの間にテストがあるので、この点について煮詰めます。私のスティントの間は全てうまく行きましたし、ピットストップも素晴らしかった。この先何をするべきなのか、私たちにはよく分かっています」と話した。

Swiss Racing Teamの#3 NISSAN GT-Rは、カール・ヴェンドリンガーが14番手スタートから8位に浮上。その後、ピットインまでに一時は5位にまで上り詰めて、ヘンリ・モサーにステアリングを託した。ヴェンドリンガーの作った勢いに乗ってモサーも好走を見せ、10位でフィニッシュした。

前日の予選レースでのアクシデントにより、ミハエル・クルムはグリッド後方からのスタートとなった。序盤いい動きを見せたクルムは、何とか挽回を見せた。

クルムは、「後方スタートだと、(混戦で)フレッシュエアが導入しづらくブレーキの温度は上がりますし、マシンがタッチすることも多いので、そうなると空力にも影響します。それでも、自分のペースで走れるようになれば、マシンの調子はとてもよかった。最初の数周でいくつか順位を上げましたが、ヒットされてメルセデス・アリーナに入り込んでしまいました。すぐにコースに戻り、また順位アップを始めました」と語った。

「かなりいい所まで来ていると思います」とSwiss Racing Teamの代表、オトゥマー・ウェルチは語る。「我々がこの週末に目指していたのは、Sumo Power GTと同等レベルの速さを出すことで、それは達成されました。ドライバーたちは今日のレースでマシンに満足していたので、全てがいい流れに向かっています。それでも、決勝ではグリッドの前方にでるほど有利になるので、さらに予選への対策を行っていきます」

Sumo Power GTの代表、ジェームズ・ラムゼイは、「ウォレンとジェイミーが8位に入ってくれたのはうれしいですが、予選でいいパフォーマンスを出せて予選レースでアクシデントがなければ、もっといい結果になったでしょう。後方スタートから挽回するのはとても難しいものですが、今日はベストを尽くしたと思います」と語っている。

■#23 Sumo Power GTドライバー、ミハエル・クルムのコメント
「いつも日本から応援ありがとうございます。今回は僕の母国レースだったので、良いところを見せようと思って張り切っていたのですが、残念な結果になってしまい、ゴメンナサイ。今回は走るたびに天気が変わって難しかったですし、少し運が足らなかった気がします。このレースは予選で前にいないと予選レース、チャンピオンシップレースがどんどん苦しくなってくるので、次のポルトガルでは予選から速く走れるように頑張ります」

■#4 Swiss Racing Teamドライバー、荒聖治のコメント
「今回は走行が始まった金曜日からずっと天候が不順で、ドライコンディションで乗る機会がほとんどなく、クルマのセッティング確認が十分できませんでした。スパからセットアップが良い方向に向かっていた流れを、今回続けることができなくて悔しいです。今回はチームメイトの#3 GT-Rが良い走りをしたので、チームの士気は上がっています。次のアルガルブは走ったことはありませんが、走り始めからガンガン行けるようにこれまで以上にしっかり準備をして行きます。引き続き応援をお願いします」

【総合結果】 30Laps
PosNoMachineDriverTime
1 7 Aston Martin DB9 Turner / Enge 1:00:59.709
2 24 Lamborghini Murcielago 670 R-S Kox / Haase 1:01:09.256
3 13 Corvette Z06 Hennerici / Margaritis 1:01:12.727
4 10 Aston Martin DB9 Piccione / Hirschi 1:01:13.891
5 8 Aston Martin DB9 Nygaard / Mücke 1:01:14.818
6 1 Maserati MC12 Bertolini / Bartels 1:01:16.201
7 9 Aston Martin DB9 Makowiecki / Clairay 1:01:19.634
8 22 Nissan GT-R Hughes / Campbell-Walter 1:01:24.543
9 34 Maserati MC12 Longin / Pier Guidi 1:01:24.807
10 3 Nissan GT-R Wendlinger / Moser 1:01:40.143
15 23 Nissan GT-R Krumm / Dumbreck 1:01:55.959
21 4 Nissan GT-R Ara / Nilsson 1:02:51.377

<関連情報> 日産モータースポーツ

以 上