S Road MOLA GT-Rが2位表彰台

6月19日 セパンインターナショナルサーキット（マレーシア）
SUPER GT第3戦セパンラウンドが、6月18日（土）〜19日（日）にセパンインターナショナルサーキット（マレーシア・クアラルンプール郊外）で開催され、予選2位の#46 S Road MOLA GT-R（柳田真孝/ロニー・クインタレッリ）が2位を獲得。本年デビューの同車にとって、初のポディウムフィニッシュとなりました。

曇り空の下、午後4時にローリングを開始し、その後決勝レースのスタートとなりました。前日行われたスターティンググリッドを決めるスーパーラップでは、ポールポジションを#1 HSV-010に奪われるものの、それ以外の予選セッションや決勝日朝に行われたウォームアップ走行を含め、#46 GT-Rは常にトップタイムをマーク。好調ぶりが目立っていました。スタートドライバーはマシンをセットアップしたクインタレッリが担当し、フロントロー外側からレースをスタート。トップの#1 HSV-101の後ろにつけて、オープニングラップは2位でコントロールラインを通過しました。その後、逆転のチャンスを待って背後からプレッシャーをかけ続け序盤を周回しましたが、ライバルは隙を見せず、#46 GT-Rは23周目にピットインし、柳田に交代しました。しかし、このピットインのタイミングが悪く、タイヤを交換してペースの上がらないアウトラップに先にピットインを済ませていた#1 HSV-010に先行され、逆転のチャンスを逃すことになりました。その後、柳田も安定したラップタイムで周回を重ねましたが首位を奪うことは叶わず、46周目に2位でチェッカーフラッグを受けました。

2007年と2008年のセパンラウンドで連続優勝しているKONDOレーシングは、今回も好成績を狙っていました。今回#24 ADVAN KONDO GT-Rは予選8位ながら、決勝レースではスタートドライバーのビヨン・ビルドハイムがオープニングラップで5位に上がり、序盤を周回。16周目に早めのピットインを行い、安田裕信に交代しました。ほぼ全車がピット作業を終えた29周目に4位になると、そのままの順位でフィニッシュを迎えました。近藤真彦チーム監督は、「昨年はどうしても5位より上の順位でフィニッシュできなかったので、この成績には満足だしチームにとって自信になる」と語っていました。

#12 カルソニックGT-Rは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが予選4位からレースをスタート。1周目の第1コーナーで、混戦の中から行き場を失ってランオフエリアに飛び出しました。マシンにダメージはなかったのですが、11位に後退。さらに、エンジントラブルによって最高速が伸びない現象が発生します。このため、ペースが上げられず、16周目にピットインして松田次生にドライバーチェンジするものの、その後も事態は好転せず、15位完走でレースを終えました。

5月の富士ラウンドで優勝している#23 MOTUL AUTECH GT-R（本山哲/ブノワ・トレルイエ）は、GT-R勢で最も重い52kgのハンディウェイトを積んでセパンラウンドに臨みました。このため、予選順位は12位。決勝レースは、トレルイエが担当した前半からサスペンションにトラブルが発生し、コーナーで攻められない状態となります。28周目まで引っ張って後半担当の本山に交代。この時、タイヤ無交換でピットアウトし、少しでも先行車とのギャップを削る作戦をとりました。レースには6位で戻りましたが、その後もペースアップできず、14位でレース終了となりました。

【ニスモ鈴木豊監督のコメント】
「（足回り系の）トラブルがあってポイントが取れなかったのは、とても残念です。タイヤ無交換は、事前に決めた通りの作戦でした。今回の結果をしっかり対策し、次のSUGOに臨みたいと思います。SUGOでは、勝負できると思いますので、是非ご期待ください」

【#46 GT-Rドライバー、柳田真孝のコメント】
「皆さん、応援ありがとうございました。悔しい2位だったけど、今後に向けて良い方向が見えたと思います。この次も頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いします」

【#46 GT-Rドライバー、ロニー・クインタレッリのコメント】
「今週は非常にマシンのコンディションが良く、レース前は勝てると思っていた。しかし、結果は2位。今シーズンこのチームで初のポディウムは、良い結果だと思います。次のレースでは勝負をかけ、優勝を狙って行きたいと思います」

• 【決勝 結果】 46Laps

＜関連情報＞
「日産モータースポーツ」サイト
http://www.nissan-motorsports.com/JPN/

以　上