• ホーム
  • /
  • SUPER GT 2005 SERIES開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」決勝

SUPER GT 2005 SERIES開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」決勝

G'ZOX・HASEMI・Zが3位表彰台へ。ニスモの2台はトラブルに泣く。
Super GT 第1戦 [岡山]

3月27日 岡山国際サーキット(岡山県)

SUPER GT開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が、3月27日に岡山国際サーキットで開催され、予選9位からスタートした#3 G'ZOX・HASEMI・Z(金石年弘/エリック・コマス組)が3位に入り、表彰台にあがった。ポールポジションからスタートした#22モチュールピットワークZ(ミハエル・クルム/柳田真孝組)は、スタート直後にスピンアウトし順位を落としたものの12位で完走。予選2位の#1ザナヴィ ニスモZ(本山哲/リチャード・ライアン組)は中盤までレースをリードしたがマシントラブルでリタイヤし、予選13位の#12カルソニック インパルZは、レース序盤に他車と接触してマシンを破損して戦列を去ることとなった。

薄曇り空の下、59,100名の観衆を集めた注目の開幕戦は、意外な展開となった。フロントロウを独占した2台のニスモZは、前日の公式予選から高いパフォーマンスを見せており、決勝レースでも注目の的であった。14:00にフォーメーションラップが開始し、1周の後グリーンライトが点灯してレースはスタートとなったが、ポールポジションのルーキー柳田の両側から#1本山と#25スープラがかわしていくと、第2コーナーでは柳田を後続車がプッシュ。柳田Zはグラベルベッドへとスピンアウトしてしまった。#22は自力での脱出ができず、3周をロス。柳田のGT500デビュー戦は、一転不利な位置からの追い上げレースとなってしまった。

一方、#22 Zを抜いてトップに立った本山の#1 Zは、序盤のレースをリード。激しくチャージをかける#25スープラに一時首位を明け渡したが、23周目からは再びトップへと返り咲いた。そして38周目にピットインするまでレースリーダーのポジションを維持し続けた。素早いピットワークによりトップでレースに復帰したリチャード・ライアンはハイペースで2位との差を広げていったが、54周目に他車との接触によってタイヤをパンクさせて緊急ピットイン。順位を9位に落とした。そしてコースに戻った直後の57周目に再度ピットインすることとなった。駆動系のトラブルでギアがシフトできない状態となっており、そのままリタイヤとなった。

グラベルベッドから抜け出した#22 Zは、その後はミスなく周回。柳田は、予選の最速タイムを記録したミハエル・クルムにドライバー交代した。クルムはレース終盤に至るまでトップグループと同等のペースで追い上げ、スタート直後に総合40位まで落とした順位を12位にあげてフィニッシュした。

金石年弘がレースをスタートした#3 Zは、スタート後徐々に順位を上げ、先行車を次々パスしていった。そして37周目にエリック・コマスに交代すると、コマスも金石同様のアグレッシブな走りで先行車を追う。そして54周目に3位にあがると、その順位をキープしてフィニッシュラインを通過した。

【ニスモ出川監督のコメント】
「ニスモの2台は順調だっただけに残念でした。#1は勝てるレースだったのに。出てほしくないときにトラブルが出てしまいました。去年は運に助けられたこともありましたが、今回は運が足らなかったのでしょう。しかし、クルマのパフォーマンスには満足できたので、次回の富士で雪辱を果たします。また、柳田のGT500デビューは、不可抗力だったとはいえ見事に先輩達の厳しい洗礼を受けてしまいました。ですが、その後の走りは悪くなかったので、これを今後の教訓にしてくれることでしょう」

【#3エリック・コマスのコメント
「今年は私にとって来日10周年の節目の年です。私には特別な意味があり、その開幕戦で3位になれたことはとても良かったですね。今年のZのポテンシャルは素晴らしく、今後はハンディウェイトにも立ち向かわないといけませんが、シリーズ全体を戦う上で前半戦にポイントを取っておくことが重要だと思います」

【#1リチャード・ライアンのコメント】<br>
「クルマは大変良く仕上がっていたし、ラップタイムも良かったので勝てると思っていました。なので、トラブルはとても残念です。次の富士では良い結果が出せるようにがんばります」

【#22柳田真孝のコメント
「押されたにしても、ちゃんとコースに戻れないといけないんです。チームのみんなにも、ファンの皆様にも申し訳ないことをしてしまいました。これを試練として今後どうすれば良いかを反省しないといけませんが、気持ちを早く切り替えて次の富士に集中します」

 

 

以上