日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は4日、異業種への技術供与を核とした、知的資産ビジネスを拡大すると発表した。自動車メーカーとして開発した技術の開放により、異業種との新たな価値の創造、および自社研究開発活動のさらなる活性化を目指す。
同社はすでに建設機械業界や農業機械、ビルメンテナンス業界等数社から打診を受け、採用に向けた話し合いを行っており、今後数ヵ月以内に契約が締結される予定である。
日産は、本取り組みを今後更に拡大させ、保有する知的資産の積極的な活用を推進していく。
<今回供与する候補技術>
- アラウンドビューモニター
車両を上方から見下ろしたような映像が表示できるアラウンドビューモニターの技術を応用し、建設用大型重機、農業機械などの作業性向上、安全性向上に向けた活用の可能性を検討している。 - 遠赤外線イメージセンサー
数千〜数万画素クラスの遠赤外線イメージセンサーは、人体などの熱画像が精細に得られる技術である。日産は、その廉価版の開発に成功した。本センサーを用いた小型熱画像センサーは自動車での採用に先行して、熱源監視装置等の非自動車分野での市場投入を計画している。 - ブドウポリフェノールフィルター
天然ブドウ種子ポリフェノールの抗アレル物質効果によって、花粉症の原因となるアレル物質の除去効果を大幅に高めた高性能フィルター*は、「キューブ」、「ティーダ」、「ティアナ」に搭載されている。このブドウポリフェノールフィルターの効果をマンション用換気ユニット等の非自動車業界の製品に活用するための検討を進めている。
*キッコーマン株式会社、東洋紡績株式会社との共同開発
以 上