日産陸送の株式をマネジメントバイアウト(MBO)方式で譲渡


 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、本日、同社の保有する日産陸送株式会社(本社:神奈川県横浜市鶴見区 社長:岩下世志)の全株式(全発行済株式の100%)について、マネジメントバイアウト(MBO)方式により、日産陸送経営陣及びプライベート・エクイティ・ファンド2社(AIGジャパン・パートナーズ・インク、東京海上キャピタル株式会社)に譲渡することで合意した。株式の譲渡は5月上旬を予定している。

 日産陸送は、日産車の輸送、整備、保管などを行うために1961年に設立された日産の100%子会社である。現在は、日産との取り引きで培った車両輸送の総合的なノウハウを活用し、その取引先を中古車や輸入車の取り扱い業者等へ拡大しており、国内では業界トップクラスの車両輸送能力を保持している。

 尚、現在、日産陸送が行っている車両輸送等のサービスについては、株式の譲渡後も、継続して日産及び日産グループに提供される予定である。

 日産自動車は現在、コアビジネス以外の資産売却をすすめ新商品・新技術への投資の集中をすすめており、その一環として今回の株式譲渡を実施した。また同社では『日産リバイバル・プラン』で掲げたコミットメントとして、2000年度決算における連結当期利益の黒字化を見込む他、2002年度連結売上高営業利益率4.5%以上の達成、2002年度までの自動車事業関連有利子負債の7000億円以下への削減、を目指している。

< 日産陸送 会社概要>

会社名 日産陸送株式会社
事業内容 車両の輸送、整備、保管。中古車オークションの開催。保険代理業。
設立年月 1961年11月1日
代表者 岩下 世志
本社 神奈川県横浜市鶴見区
従業員 約1,100名

以 上