日産自動車、「2001年3月期 環境報告書」を発行

 

 

 

 

 

 

 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は、同社の2000年度環境対応の実績をまとめた「2001年3月期 環境報告書」を発行した。
 同報告書では、昨年度に引き続き報告対象を海外拠点を含む主要な連結子会社とし、社会貢献活動等の社会性に係る活動を加え、グローバルな潮流である持続可能性報告を目指した報告書としている。
 同社では1993年3月に環境統括委員会を設置し、グローバルにISO14001認証取得を完了し、環境マネジメント体制の継続的改善を図ってきているが、グローバルスタンダードへの適合と情報公開を更に進めるため、1999年度より環境省の「環境報告書ガイドライン」やGRI*1の「持続可能性報告のガイドライン」を参考に環境報告書を作成しており、今後も引き続き毎年発行していくこととしている。

 2000年度における主な活動成果は以下の通り。

  1. 世界一クリーンな排出ガスを誇るガソリン車「ブルーバードシルフィ」※1の発売と燃費向上に貢献する直噴エンジンおよびCVT(無段変速機)の採用拡大。
    ※1:国土交通省「超−低排出ガス基準(U-LEV)」の1/2レベル
  2. 生産工場におけるCO2排出量※2と生産額当たり廃棄物量※3の2000年度目標達成。
    ※2:CO2排出量:(目標)1990年度レベルへの安定→(実績)1990年度比39%削減
    ※3:生産額当たり廃棄物量:(目標)1990年度比70%削減→(実績)1990年度比74%削減
  3. 販売会社の環境保全活動を強化する「日産グリーンショップ認定制度」認定開始、及び中古・再生部品「日産グリーンパーツ」販売網の全国展開完了。

また、昨年度版から更に充実させた報告内容は以下の通り。

  1. 「特定化学物質の環境への排出量の把握および管理の改善の促進に関する法律」(PRTR法)の施行により、工場毎のPRTR*2を開示。
  2.  製品(クルマ)の環境情報(低排出ガス車投入状況、LCA*3適用例、ディーゼルエンジンの技術開発)、環境マネジメントシステム運用状況の充実
  3. 地下水・土壌の汚染予防に関する記述と各事業所の環境調査結果等の情報開示
  4. 昨年度版アンケート結果の掲載等、双方向コミュニケーションを目指した環境コミュニケーションの拡充

尚、報告書の内容はインターネットに本日から掲載するとともに、希望者には無償で配布する。(英語版については、10月下旬発行の予定。)

*1 Global Reporting Initiative:企業全体レベルの持続可能性報告書に関して全世界で適用可能なガイドライン立案を目指し、世界各地の企業、NGO、公認会計士団体、大学、コンサルタント等が参加している。
*2 Pollutant Release and Transfer Register:環境汚染物質排出・移動登録
*3 Life Cycle Assessment:製造・販売・使用・廃棄・リサイクルに至るまでの間に、製品が与える環境負荷・影響を定量的に評価する手法。

<ホームページ>
http://www.nissan-global.com/GCC/Japan/SYMBIOSIS/

以 上