ステージアをマイナーチェンジ

広 報 第 43 号
                              平成10年8月31日 

 

ステージアをマイナーチェンジ

 

 日産自動車では、ステージアをマイナーチェンジし、8月31日より全国一斉に発売する。

ステージアは、「走りの良さ」と「快適性・車格感」を兼ね備えたプレステージツーリングワゴンとして独自のポジションを築き、発売以来多くのお客さまから好評を得ている。
今回のマイナーチェンジでは、フロントまわりを中心に外観を大幅変更したのに加え、最高出力280PS及び全域でのトルク向上を達成した新世代エンジン「NEOストレート6(RB25DET)」や、マニュアルモードの走りが満喫できる新オートマチックトランスミッション「デュアルマチックM-ATx」などの採用により、より優れた走りを追求した。加えて、内装の高級感やワゴン機能、及び安全・環境性能の向上を図っている。また、車種バリエーションの充実を図るため、新たに5MT車(4WD)と2WDターボ車を追加した(いずれも「NEOストレート6RB25DET)」を搭載)。

<販売目標台数>       3,500台/月

<取り扱い販売会社>     モーター系各販売会社
プリンス系各販売会社
チェリー系販売会社
                 
<発表展示会>      9月5日(土)、6日(日)

<車両概要>

1. フロントマスクの全面変更などにより一層精悍なエクステリアを実現

・スポーティ感のあるヘッドランプやフロントグリル、ボリューム感のあるフロントバンパー、マルチリフレクター化したリヤコンビランプなどにより、より精悍で高級なデザインを実現した。RS系については、新造形16、17インチアルミロードホイール等により、更にスポーティ感を強調している。

・ボディカラーは、アクティブレッド、ライトニングイエロー、ブラックパール、ホワイトパールの新設4色を含む、計7色を設定した。

2. より優れた走りの追求

・ターボエンジンに、本年5月発売の新型スカイラインから搭載を開始した新世代エンジン「NEOストレート6」
(RB25DET)を採用した。高応答可変バルブタイミング機構(NVCS)などにより、最高出力280PSと全域にわたるトルク向上を達成し、卓越した加速フィーリングとスポーティな走りを実現している。
<最高出力:280PS/6400rpm、最大トルク:35.0kg・m/3200rpm(AT車は34.0kg・m/3200rpm)>

・新オートマチックトランスミッション「E-ATx」を、X・Gシリーズに採用した。より広い領域でのロックアップを実現した「ワイドレンジロックアップ」(ターボ車を除く)や、伝達効率を極限まで高めた「E-Flowトルクコンバーター*」を採用することで、滑らかで快適な走りと燃費向上を両立させている。
* E-Flowトルクコンバーター:従来から定評のある、超偏平トルクコンバーターの優れたスペース効率をそのままに、動力伝達効率を最大限に高め、動力性能と燃費を高次元でバランスさせた最新型トルクコンバーター。

・マニュアルモードの走りが満喫できる新オートマチックトランスミッション「デュアルマチックM-ATx」を、RSシリーズに採用した(25t RS FOUR Sを除く)。オートマチックトランスミッションの持つイージードライブ性と、マニュアルトランスミッションの持つダイレクトな操作性を両立させ、さらにシフトレバーとステアリングシフトスイッチのいずれでも変速操作可能なデュアルマチックとすることで、走りの高揚を実現している。また、「E-ATx」同様、「ワイドレンジロックアップ」(ターボ車を除く)や、「E-Flowトルクコンバーター」により、滑らかで快適な走りと燃費向上を両立させている。

・RB25DETエンジン車及びRSシリーズ全車に、フロントサスペンション取付け部の剛性を上げるフロントストラットタワーバーを標準装備するなど、操縦安定性の向上を図った。           

3.内装の高級感とワゴン機能の向上

・シート&ドアトリムクロスの変更や、シーマで好評の左右両開きコンソールボックスの採用などにより、内装の高級感を向上した。

・カーペット仕様のラゲッジフロアについて、フロアボード裏側を樹脂トレーにしたリバーシブルラゲッジフロアを採用し、濡れたり汚れたりした物を気がねなく置けるようにした。また、マルチパーティションネット(一部車種に標準装備)には、従来からの、ラゲッジ内の仕切り機能に加えて、リヤシート後部に小物類を置けるパーセル機能やネットを使わない時のための天井裏格納機能を追加し、使い勝手を向上させている。

4. 安全・環境性能の向上

・本年10月から日本及び欧州で導入される側面衝突基準への適合はもちろん、車体構造強化の一環として、さらに一歩進化した「ゾーンボディ」を採用した。また、ブレーキアシスト(全車標準装備)や、キセノンヘッドランプ(RB25DETエンジン車に標準装備)を装備するなど、さらに安全性能を向上させている。

・RB20DEエンジン車を除く全車について、七都県市低公害車指定制度および京阪神6府県市低NOx車指定制度の排出ガス基準をクリアし、さらにRB25DEエンジン車については、触媒の変更により、国の「物品等の環境負荷の少ない仕様、材質等に関する推奨リスト」のガイドラインをクリアしている。また、RB20DEエンジンのリーンバーン化,オートマチックトランスミッションの改良(M-ATx,E-ATx)等により,トップクラスの燃費を達成し、地球環境保護に配慮している。

5.車種バリエーションの充実

・4WD2.5リッターターボ車に5MT車を新たに設定した(25t RS FOUR S)。ワゴン専用チューンの電動スーパーHICAS、横Gセンサー付アテーサE-TS、17インチ専用アルミホイール&タイヤなどの走りの装備に加えて、高性能感を演出するスポーツタイプシートや小径ハンドル、3連メーター等も5MT車専用装備として採用した。  

・2WD AT車に、280PSのRB25DETエンジン車を設定し、ラインナップの充実を図った(25t RS V
)。V-TCS(ビスカスLSD付トラクションコントロールシステム)を専用装備し、車両の安定性を向上させている。  

  

日産自動車の関連会社である(株)オーテックジャパン(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長:相部 剛)は、今回のステージアのマイナーチェンジにともない、ステージア「オーテックバージョン260RS」の仕様・装備を見直し10月6日より全国一斉に発売する。
「オーテックバージョン260RS」は、開発コンセプトを<トップ オブ ザ ツーリングワゴン>とし、その圧倒的な動力性能により高い評価を得ているRB26DETTエンジン、優れた制動性能を誇るブレンボ製ブレーキなどを採用し、車体剛性を強化したこととあわせて高性能ワゴンに相応しい走りを実現している。
今回の仕様・装備見直しではベース車の仕様向上に加え、専用MOMOスポーツステアリングを採用するなど、スポーティイメージをより強めている。

(了)