日産、次期型マキシマをスマーナ工場で生産

 

 

 

 

 

 

高性能セダン、最大のマーケットで生産

 テネシー州ナッシュビル - 27日、日産自動車(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は2003年1月より次期型マキシマの生産をテネシー州にある北米日産スマーナ工場で開始すると発表した。

 スマーナ工場でのマキシマの生産は、マーケットにできるだけ近い場所で車両の生産を行うという日産のグローバルな戦略に沿ったものである。この戦略は為替リスクの低減を助け、日産に永続的な利益ある成長をもたらすものである。

 北米日産の生産、購買、品質、物流担当SVPのエミール ハッサンは「今回の決定は、当然スマーナとデカードの両工場にとっての良いニュースだが、我々の工場における生産台数増加によりビジネスチャンスを得る多くのサプライヤーにとっても影響の大きいものだ。サプライヤー各社の生産計画はまだ最終確定されていないが、本案件に関しテネシー地域のサプライヤーは追加投資が必要になってくるだろう。マキシマの生産に向け、サプライヤーが5,000万ドル近くの新規投資を行い、500人に及ぶ雇用を生み出すものとみている。」と語った。

 マキシマをスマーナで生産するという決定は、テネシー州のスマーナおよびデカード工場に向こう4年間でおよそ10億USドルの投資を行うという昨年7月の日産の発表に続くものである。この投資により、スマーナ工場での年間生産可能台数は50万台まで引き上げられる。今年度の生産計画台数は約40万台である。2003年に生産が開始されるマキシマは、年間75,000台が生産される。デカード工場ではエンジンの組立能力が強化され、マキシマ用のエンジンも同工場で生産される。スマーナ工場とデカード工場をあわせて、約2,000人の従業員が増員される。

 なおスマーナ工場ではマキシマ生産のための設備建設の必要はなく、520万平方フィートの同工場内における生産区域はマキシマの生産ラインに対応すべく変更されることになる。また次期型マキシマはニッサン・アルティマとプラットフォームを共有化する。

 今回の決定により次期型マキシマは、8月30日発売の新型アルティマや今秋発売のビッグマイナーチェンジ後のエクステラ、新型フロンティア・クルーキャブ(長尺ピックアップトラック)を含む日産の米国製車のラインナップに追加される。これらの車種は全てスマーナ工場で生産される。

以 上