日産自動車、北米オペレーションを合理化

平成11年12月1日
日産自動車株式会社
広報部

日産自動車、北米オペレーションを合理化
(販売・マーケティングと製造機能を統合)

日産自動車株式会社(社長:塙 義一、本社:東京都中央区銀座)は、「日産リバイバルプラン」に掲げた利益目標を達成するための業務効率化の一環として、北米日産会社(略称:NNA、社長:荒木宣夫、本社:カリフォルニア州ガーデナ)のオペレーションを一部統合するとともに、2001年3月末までに約1000人の人員削減を行う。

NNAは米国日産自動車製造会社(略称:NMMC、社長:ジェリー・L・ベネフィールド、本社:テネシー州スマーナ市)を2000年4月をもって統合し、NNAの組織に組み込む。また、米国日産販売金融会社(略称:NMAC、社長:永島興一郎、本社:カリフォルニア州トーランス市)の人事、法務、財務のバックオフィス機能を統合し、業務の効率化を促進する。

更に現在、北米に8箇所あるリージョナルオフィスについて、インフィニティ・イーストのオフィスを日産ノース・イーストのオフィスに、日産サウス・ウエストのオフィスをNNA本社に統合することで、オフィス数を6箇所に集約するとともに業務の効率化を図る。

但し、小売店のサポート機能を担うリージョンについては、現行通り日産ディビジョンが7つ、インフィニティディビジョンが3つ、合計10リージョン体制とし、今後もこれを維持する。

今回の北米オペレーション合理化に関し、NNAのCEO(最高経営責任者)である荒木宣夫は、「10月18日に発表した日産リバイバルプランは、日産の将来の成功、利益確保、成長を目的とした、アグレッシブで広範な内容である。米国では、マキシマ、エクステラ、フロンティア・クルー・キャブ、そしてインフィニティI30が順調に立ち上がり販売台数は着実に増加しているが、グローバルな競争力を維持するためには、北米におけるオペレーションの効率を今後更に高める必要がある。2000年に米国では続々と新商品を発売する計画であり、それらを成功に導くためにも、効率的な業務運営は最も重要な課題である」と語った。

北米における人員削減は、エグゼクティブレベルも含め全ての層を対象として実施することになる。削減の手法は、業務の統合や自然減、そして必要に応じたレイオフなどである。

荒木CEOは、「この事業再編により、我々はマーケティングや製造の分野でより一層効率を高めることが可能となる。但し、業務の効率化を進めても、小売店や顧客へのサービスを低下させることは一切しない」と語っている。

以上