日産自動車のVQエンジン、6年連続で米誌主催の'10ベストエンジン'賞を受賞

日産自動車のVQエンジン、6年連続で米誌主催の“10ベストエンジン”賞を受賞

 

日産自動車株式会社(社長:塙 義一、本社:東京都中央区銀座)の3リッターVQエンジンがこの程、6年連続で米国自動車専門誌のワーズコミュニケーションズ社の編集者が選ぶ『10ベストエンジン』賞に選出された。

 VQエンジンはアメリカ市場で販売されている日産マキシマとインフィニティI30に搭載されているエンジンで、同賞が発足以来毎年受賞している二つのエンジンのうちの一つである。同賞は、北米インターナショナルオートショー(デトロイト)期間中の2000年1月13日に「ワーズ・オート・ワールド」誌と「ワーズ・エンジン・アンド・ヴィークル・テクノロジー・アップデート」誌の編集者より授与される予定である。

今回受賞対象となったVQエンジンは、北米の2000年モデルへの搭載にあたり数々の改良が加えられ、馬力ではマキシマが222horsepower(166KW[225PS])/6400rpm、インフィニティI30(日本名:セフィーロ)は227horsepower(169KW[230PS])/6400rpmまで、トルクでは両車とも217foot-pounds(294Nm[30.0kgm])/4000rpmまで向上されている。
 また、ロータリーバルブ式可変吸気システムおよび樹脂製細長ポート吸気コレクターの採用や、排気圧力に応じて開閉する制御バルブで結ばれた二つの流路を持つ排圧感応型制御マフラーなどにより、パワーを増大しスムーズで力強い加速が可能になる。

 ワーズ・オート・ワールド誌のマネージングテクニカルエディターであるビル・ヴィスニック氏は、「2000年モデルに搭載するVQエンジンは、馬力とトルクをアップし、きびきびとしたレスポンスの良い走りを実現する6気筒エンジンとしてその地位を高めた。6年連続の『10ベストエンジン』の受賞は、日産のエンジン開発に関する専門知識の深さを証明するものである。」とコメントしている。

VQエンジンは、日本の最先端工場であるいわき工場で生産されている。米国市場では今後、パスファインダー(日本名:テラノ)やインフィニティQX4(日本名:テラノレグラス)などのスポーツユーティリティビークルにも搭載される予定である。

以  上

単位の換算
1 horsepower = 0.74570 KW (= 1.0139 PS)
1 foot-pounds = 0.13825 Nm (= 1.3558 kgm)